伝習館高等学校生徒による歴史的庭園の清掃ボランティア活動
生涯学習課では、伝習館高等学校2年生の課題研究「柳川水郷庭園の維持活用について」に協力しています。
これは、同校の生徒4名が柳川の歴史的庭園を守っていくための手がかりを見つけ、庭園を維持するための活動を研究する取り組みです。
柳川市の歴史的庭園の説明については、こちら →伝習館高等学校の生徒による歴史的庭園の清掃活動
これまでの課題研究の取組については、こちら →伝習館高等学校生徒による歴史的庭園のフィールドワーク
課題研究のメンバーは校内で歴史的庭園の清掃ボランティアを募り、令和6年11月4日、市内の歴史的庭園の清掃活動を行いました。
ボランティアに応じたのは、卓球部の7人、生徒会の6人など総勢20人で、半数が初めての参加者でした。
初めに、永松義博南九州大学名誉教授や柳川水郷庭園保存機構の藤吉拓也さんから歴史的庭園の価値や水路とのつながり、これらの庭園が荒廃や消失の危機にあることについて説明があり、生徒たちは興味深く聞き入っていました。
この日は池の藻が繁茂していたことから、清掃は藻上げを中心に行いました。長い網を使って藻をすくう者、上がった藻を集める者、藻を一輪車に乗せて敷地の隅に運ぶ者と、自然に分担が整い、みるみる内に藻が山のように。
その後は庭園の除草や落ち葉集めも行いました。
清掃後のアンケートでは、歴史的庭園の保存・活用について「水と緑による癒し」や「柳川の歴史遺産」、「景観の保全」という面でのメリットを感じながらも、「樹木の繁茂によるトラブル」や「蚊の発生」、「池の藻の発生や汚濁による悪臭」のデメリットがあるという回答が多くありました。
また、「除草や清掃」、「池の掃除」などの有志によるボランティア活動に歴史的庭園の保存の可能性を見出し、「清掃活動が楽しかった」、「きれいになって嬉しかった」、「また庭園のボランティアに参加したい」といった前向きな感想がとても多く見られました。
今回のボランティア活動は、課題研究にも大いに資するものとなりました。
指導をされた永松義博先生のお話
今回の活動は、生徒が自発的に仲間に声をかけて実現した。このことは、ボランティア活動の大きな一歩だと思われる。
伝習館高等学校のような生徒たちによる地域の庭園の保全のためのボランティアの取組みは、全国的にも例がないのではないか。
ボランティア活動も回数を重ねており、生徒たちの理解度と広がりが増してきた。
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