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歴史的庭園の清掃活動を通じて庭園の魅力を学ぶ

2024年6月12日

 

伝習館高等学校による清掃活動

 伝習館高等学校では、地域に貢献していこうと、ボランティア活動に取り組まれています。
 昨年度は、南九州大学名誉教授の永松義博先生が代表を務められる柳川水郷庭園保存機構の依頼で市内の松本邸の庭園で清掃活動を行いました。活動後のアンケートでは、参加者全員が歴史的庭園の存在を知らなかったこと、多くの生徒が庭園の歴史や池への水の引き込み方、庭や池の形状に興味をもったことが分かりました。この経験をきっかけに、1年生の課題研究で庭園を研究し、永松先生の特別講義を受けるグループもありました。
 2回目となる今回は、令和6年5月25日、柳川水郷庭園保存機構と共に永松先生の指導のもと市内の木村邸の庭園で行われ、同校の生徒57人が参加しました。生徒たちは、2時間半にわたって清掃活動に取り組み、永松先生から柳川市の歴史的庭園の特徴や先人の知恵と工夫について学びました。活動後の感想からは、柳川の歴史的庭園の価値を認識し、地域の遺産を守っていく意識が芽生えていることが見えました。
 同校の高椋先生は「生徒たちは柳川市の歴史的庭園に大変関心があり、研究をしたいという生徒も現れている。また、活動を行った木村邸の入口に小学校で学習した木村緑平の句碑があり、地域の歴史や文化に触れる機会にもなった。
 生徒が一緒に汗を流して活動をする経験は大切で、いい勉強になったと思う。今後も地域でボランティアを募集している団体があれば、生徒たちと取り組んでいきたい。」と話されていました。
 

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永松義博先生のお話

 柳川には市内全域にクリーク網が広がり、そのクリークから池に水を引き込んだ歴史的庭園は、郷土色豊かな独特の庭園文化を育んできました。
 しかし、このような庭園は消失の一途を辿っており、庭園を守り伝えていくためには、若い世代にも関心を持ってもらうことが大切です。その一環として取り組んでいる庭園清掃ボランティア活動への参加を通して、柳川の歴史や庭園の素晴らしさに改めて気づいてもらえたこと、活動の意義を認識することで達成感に繋がったこと、さらには歴史遺産が消えないように守らなければならないという気持ちが芽生えたことは、大きな成果だと思っています。
 

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説明をされる永松先生(写真中央)

 

柳川市の歴史的庭園の説明については、こちら

伝習館高等学校の生徒による歴史的庭園の清掃活動
 

リンク

名勝立花氏庭園

名勝戸島氏庭園

名勝水郷柳河

 

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