皆さんこんにちは。農政課長の木原です。4回目の登場です。引き続きよろしくお願いします。
わが国の食料を供給する上で重要な業種の1つである農業。農政課は、市の農業振興発展に向け、関係機関と連携してさまざまな施策を行っている部署です。
さて、このブログを書いている11月中旬、ニュースでは、お米とクマの話題が連日報じられています。
お米に関して、国は「増産」から一転し、「需要に応じた米の生産」と方針が示されました。高騰しているお米の価格については、皆さんさまざまなご意見があると思います。農家がお米を作って赤字にならず、翌年も生産ができるような生産コストに見合った価格をベースに、農家と消費者とのバランスのとれた価格であってもらいたいと思います。
また、クマに関しては、11月3日までにクマによる被害者が全国で196人、うち死者が13人と過去最悪の被害となっています。
北海道や本州に住んでいる人は、クマが冬眠するまで不安な日々を過ごされるかと思います。また、住民の安全を守るために連日捕獲活動や監視などに従事されている関係者の皆さんには本当に頭が下がる思いです。
九州では、昭和62(1987)年にツキノワグマが捕獲されたのを最後に、平成24(2012)年、環境省が絶滅宣言をしていることから野生のクマがいないことになっています。
クマがいないと言われる九州、しかも平野の本市ですが、クマはクマでもアライグマが最近市内全域で多く見られ、被害の相談が増えています。今年度だけでも、市内全域で約30頭を捕獲しました。
アライグマは、見た目がかわいくアニメで登場していることから、愛玩動物と思われがちです。
しかし、気性が荒く、農作物を食い荒らしたり、建物に入って巣を作ったり、また寄生虫や病原体を媒介し、人に致命的な感染症をうつすこともあります。
農業や生活への被害や危険性が高いことから、特定外来生物として捕獲の対象となっています。
しま模様の尻尾や前足が人間の手のように発達していることが特徴的なアライグマ
アライグマ被害の相談について、農業被害は農政課、生活被害は生活環境課で対応しております。
そして、今年の冬も、小麦などの農作物の被害を減らすため、カラスやドバト、カモ類などの有害鳥獣の捕獲を実施します。
また、養殖ノリの被害を減らすため、海上でもカモ類の駆除が実施されます。
11月下旬から2月上旬にかけて猟友会の協力の下、猟銃による捕獲や追い払いを行うこととしています。
皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いします。
そして、捕獲従事者が高齢化し年々減少しており、後継者の育成が課題となっています。
市農政課では、市内の有害鳥獣捕獲に新しく従事する狩猟者に、必要な狩猟免許の取得などに要する経費の一部を補助する「有害鳥獣対策狩猟免許取得支援事業」を行なっています。
ブログの途中から野生動物の捕獲といった、やや悲惨な話題になりましたが、最後にわが家の愛猫をご紹介。自宅の小屋で近所の野良猫が育児放棄した子猫を保護して早や10年。こんなに立派になりました。

人間でいえば私と同世代の愛猫フク(雄10歳)
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