金子市長などの関係者が、平成28年11月10日から12日まで訪台。
やさしい日本語と柳川市の観光をPRして観光誘致活動や交流を行いました。
日台の行政機関や日本語教育関係者への表敬訪問の他、台湾の方を直接お招きしてプロモーションしました。
日程
平成28年11月10日(木)から11月12日(土)
場所
台湾、台北市
行程
初日(11月10日)
公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所
日本台湾交流協会の沼田幹夫代表らを表敬訪問し、金子市長が「柳川には平成27年の外国人観光客約15万人のうち約8万人が台湾から来ていただいている。
日本語を学習している観光客の皆さんを、やさしい日本語でおもてなしすることや、市民に親切な心の醸成を図りたい」などと話し、今回の訪台についての目的を伝えました。
沼田代表は、「日台関係の友好関係が続いているのは、皆さんのような方々のおかげだ。
柳川は古いものが今も大切に残っていると聞いている。これからも柳川の良いところを伝えていって欲しい」と激励しました。
2日目(11月11日)
亜東関係協会
日本との台湾の窓口機関である亜東関係協会の関係者は、「2016年は、台湾から日本へ旅行する人が400万人を超える勢い。
柳川へ訪れる台湾人が増えているようだが、今後も増えると思っている。
この事業が順調に効果あるものになることを願っている」と期待をこめて話されました。
国立台湾大学
国立台湾大学の日本研究センター主任の徐興慶教授らと面会。
徐教授は、九州大学に在籍されたことがあり、中国から長崎に亡命した朱舜水や、柳川藩の儒学者安東省菴を研究されていらっしゃいます。
また、平成27年12月6日に、柳川市民会館で開催された国際シンポジウム「世界のなかの安東省菴」でも講演。
徐教授は、「私の研究の原点は、柳川古文書館での調査といっても過言ではない。柳川藩の安東省菴のおかげで朱舜水があり、徳川光圀が舜水を招聘することになった」と柳川との深い関係を話されました。
旧高石組社屋(現撫台街洋楼)
この日最後の訪問先は旧高石組社屋(現撫台街洋楼)。
高石組は、柳川出身で明治・大正期に台湾の行政施設や土木事業に大きな足跡を残した創業者高石忠慥(ちゅうぞう)が興した建設会社。
その社屋は、現在小型の博物館として生まれ変わっています。
現在、撫台街洋楼は、台北市の文化財に指定。
台北市が台湾歴史資源経理学会に管理を委託しているため、高石組や施設について同学会副秘書長で中国科技大学助理教授の李東明氏(写真右)から説明を受けました。
「やさしい日本語ツーリズム」事業台湾プロモーション
この日の夜、アンバサダーホテル台北で台湾プロモーションを開催しました。
交流協会台北事務所や亜東関係協会、台湾大学、真理大学、東呉大学の関係者や日本語を勉強している学生など約50人が出席。
金子市長は、「柳川市は、日本の自治体で初めて『日本語を勉強している台湾人』に注目。
日本語を話したい台湾人にも伝わりやすい『やさしい日本語』で話そうという市民ぐるみのおもてなし運動を始めた。
ここに集まった皆さんは、台湾人の日本観光と、日本人が台湾人を日本語でおもてなしする後押しをしていく上できわめて大事な存在だ。
この取り組みをご理解いただき、交流を深めたい」と述べました。
最終日(11月12日)
真理大学
真理大学でさげもん講習会を開きました。
観光大使の緒方文香氏らによる「さげもん講習会」を開いて、学生約20人にさげもんの制作を体験してもらい、柳川の文化に触れてもらいまいた。
同大学の林文昌学長らが、「さげもん制作ができて貴重な体験ができ光栄だ。この機会に、柳川との交流を深めることができたら」と話されました。