柳河藩4代藩主立花鑑任の襲封から11代藩主立花鑑備の死まで、すなわち1696から1846年の150年間を対象に、藩政の展開や城下町・農村社会のありようを描いています。困難の度合いを深める藩財政に対し藩主・藩士がいかに対処したのか、当初設定された城下町・農村がどのように変化したのか、藩体制の確立期から幕末期に至る過程を明らかにしています。執筆者は、白石直樹氏(柳川古文書館学芸員)です。
内容目次
第1部 藩制のしくみ
- 大名立花家と柳河藩
- 柳河藩の支配組織
- 柳河藩の領外機関と藩財政
- 柳河藩における領民支配
コラム 柳河藩の人口
第2部 藩政の展開
- 四代藩主鑑任の時代
- 五代藩主貞俶・六代藩主貞則の時代
- 七代藩主鑑通の時代
コラム 御手伝普請宥免の願文
- 鑑通の晩年と「豪傑組」
- 八代藩主鑑寿の時代
コラム 藩政要路者の人物評
- 九代藩主鑑賢・十代藩主鑑広・十一代藩主鑑備の時代
コラム 鑑広の「復権」
第3部 藩社会の諸相
- 矢部川の水利と城下町柳川
- 藩士の職務と生活
- 村のなかの町・町のなかの村
- 非常時の藩政
- 流動する身分
コラム 辻門での無礼打ち
むすびにかえて
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