柳川古文書館では開館以来、通常展と企画展とを開催してきました。通常展では、館蔵史料をもちいて、日常の学芸活動の中から得られた知見をもとに、史料そのものをどう考えるか、ということをテーマにしてきました。
今回の通常展では、「日記」を取り上げます。「日記」とは、一般的には「個人や集団の体験を日時に沿って記録したもの」と定義されます。そうした意味からすると、「日記」という表題のものだけではなく、日誌や、メモ風のものに至るまで、様々なかたちがあることに気づかされます。
わたくしたちは、そうした「日記」を、歴史をひも解いていくための材料として用いることができます。そして、日時に沿って記録されていることから、書き手の経験を追体験することもできます。書かれた時より後に生きているわたくしたちは、記述されている内容を吟味することができます。
今回の展示では、江戸時代から明治・大正・昭和にいたる「日記」を紹介します。書き手の多様さ、そして書かれ方にいたるまで、その豊かなあり様をご覧いただき、当時の人びとの生き様を感じ取っていただけければ幸いです。
併設・新収史料展「原田良康氏収集史料」
東京で製菓業を経営されていた故原田良康氏は柳河藩にかかわる古文書と美術工芸品を収集されました。良康氏は生前、柳川市で役立ててほしいとのご意向をお持ちで、その遺志を継がれた万紗子様から令和8年3月26日に4845点が柳川古文書館に寄贈されました。
史料の中核は、柳河藩で中老などを務めた立花平左衛門家の古文書4686点です。時代は江戸時代から明治初期までにわたりますが、とくに5代藩主立花貞俶(さだよし)から江戸家老を務めた立花政元へ宛てた書状が多数遺っています(右画像)。江戸中期の柳河藩の史料は少ないため、中期藩政をうかがう上で非常に貴重な史料群です。
今回の展示では、一括して寄贈された「花火色絵巻」(左画像)、立花平左衛門家に由来する陣羽織、立花宗茂所用兜の複製も紹介します。
会期
令和8年(2026)4月9日(木)~8月23日(日)
※併設・新収史料展「原田良康氏収集史料」の会期は、6月16日(火)~8月23日(日)です。
会場
柳川古文書館(柳川市隅町71-2)入館無料
開館時間
9時30分から16時30分まで(入館は16時まで)
休館日
毎週月曜日(ただし、月曜が祝日の場合は、その翌日を休館とします)
*5月4日(月・祝)、5月5日(火・祝)、5月6日(水・祝)は開館し、5月7日(水)を休館。
*7月20日(月・祝)は開館し、7月21日(火)を休館。
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