市は、平成24年に「柳川市景観計画」「柳川市景観条例」を定め景観形成に取り組んでいますが、今後さらに地域景観の質の向上を目指すためには、
夜間人口が多い柳川市では夜間景観の質の向上が重要です。また、現在日帰り客中心の柳川観光において、
滞在時間の延長、宿泊客数の増加による経済効果の拡大を実現するためにも夜間の魅力ある資源を充実させていくことが必要です。
そこで市は、「名勝水郷柳河」主要川下りコース沿いにおける夜間景観基本計画を策定し、夜間景観の質の向上に取り組むモデル的なエリアとして、国の名勝に指定された「水郷柳河」をめぐる「主要川下りコース沿い」を対象とし、夜間景観の目指す方向性、実現イメージ、実施体制を示しています。
夜間景観の質の向上が、柳川市民の「ふるさとの風景」、柳川を訪れた方の「思い出の風景」をより良いものとしてかたちづくり、これからも柳川が愛される地域であり続けることを目的としてします。
基本計画(8103KB; PDFファイル)
概要版(10160KB; PDFファイル)
対象エリアと12のシーン
城外から柳川城水門(城堀水門)を経て城内に入り、再び沖端に出る川下りコースを対象コースとし、それぞれ12のシーンで構成しています。
コンセプト
静かで優しい光
華美な照明やまぶしさのある照明は用いず、あたたかみのある優しい光を丁寧に計画しています。水を感じる光
柳川らしさの原点でもある水路のある景色を、夜にも感じられるように、映り込みや反射といった、水と光が出会って生まれる表情を大切にした照明計画を行います。光の紙芝居(ストーリー)
川下りコースに沿って、絵になるシーンをつくり、紙芝居のようにそれらの景色をつなげていくことで、柳川にしかない、物語性のある夜間景観をつくります。
策定にあたって
策定にあたり、柳川の夜間景観の良いところと改善すべきところを探す市民ワークショップ「柳川照明探偵団」を船上から(令和元年5月)と陸上から(令和元年6月)の2回実施しました。そこで得られた意見をもとに、市と九州大学、株式会社ライティング・プランナーズ・アソシエーツにて計画案を作成。さらに市民ワークショップ(令和元年12月)、パブリックコメントを実施し、計画に反映させ、策定しました。