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子宮頸がん予防ワクチン

2023年5月18日

子宮頸がん予防(HPV)ワクチン接種を積極的にお勧めしています

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

お知らせ

9価HPVワクチンの定期接種化について

5月15日に接種のご案内を発送

  • 中学1年生相当の女性の方には、封書で接種のご案内(予診票等)をお送りしています。
  • 中学2年生~高校1年生相当の女性の方、及びキャッチアップ接種対象の方のうち、3回分の接種が完了していない方へ、接種のご案内はがきをお送りしています。予診票が手元にない場合は、医療機関に置いてあるものをお使いください。
  • 令和3年11月26日厚生労働省の通知により、ワクチン接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたため、令和4年度からHPVワクチンの接種勧奨を再開しています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは

子宮頸がんの現状

子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんです。
日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。
患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。

子宮頸がんの治療

子宮頸がんは、早期に発見し手術等の治療を受ければ、多くの場合、命を落とさず治すことができる病気です。
進んだ前がん病変(異形成)や子宮頸がんの段階で見つかると、手術が必要になります。
病状によって手術の方法は異なりますが、子宮の一部を切り取ることで、妊娠したときに早産のリスクが高まったり、子宮を失うことで妊娠できなくなったりすることがあります。

定期予防接種について

【対象者】
接種日現在、柳川市に住民登録のある、小学6年生~高校1年生相当の女性(平成19年4月2日~平成24年4月1日生)

※標準的な接種時期:中学1年生の間

※積極的勧奨の再開に伴い、接種機会の確保の観点から、キャッチアップ接種の期間中に接種の対象から新たに外れる世代についても、順次キャッチアップ接種の対象となり、接種期間が延長されます。しかし、HPVワクチンは、早い年齢で接種するほど子宮頸がんの予防効果が高いとされています。希望する方は、早目の接種をお勧めします。

●平成18年4月2日から平成19年4月1日生まれの女性
 令和4年度:通常の定期接種期間
 令和5年度:キャッチアップ接種期間
 令和6年度:キャッチアップ接種期間(令和7年3月31日まで接種可能)

●平成19年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性
 令和4年度:通常の定期接種期間
 令和5年度:通常の定期接種期間
 令和6年度:キャッチアップ接種期間(令和7年3月31日まで接種可能)

 キャッチアップ接種について

HPVワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより公費での接種機会を逃した方に対しては、公平な接種機会を確保する観点から、令和4年4月から令和7年3月31日までの間、キャッチアップ接種を実施しています。

【対象者】接種日現在、柳川市に住民登録があり、平成9年4月2日から平成19年4月1日までの間に生まれた女性
     (注)既に3回接種をされている方は対象外です。

【実施期間】3年間(令和4年4月から令和7年3月31日まで)

過去に1回または2回のワクチン接種歴があり、長期間接種を中断していた方など

※令和4年4月1日以前に一度でも接種を受けたことがある方は次の点にご注意ください。

  • これまでに接種を受けた回数を含めて合計3回までが対象です。前回の接種から期間があいている場合でも接種を初回からやり直すことなく、残りの回数の接種(2、3回目または3回目)を行います。
  • 原則、過去に接種歴のあるHPVワクチンと同一の種類のワクチンを使用します。過去に接種したワクチンの種類が不明な場合は、接種当時に住んでいた市区町村や接種をした(と思われる)医療機関に問い合わせてください。その上でもご不明の場合は、予防接種を行う医師と被接種者とで十分に相談した上で、接種するHPVワクチンの種類を選択してください。

 HPVワクチンを自費で受けた方に対する払い戻しについて

キャッチアップ接種の対象者のうち、「積極的な勧奨の差し控え」中に定期接種の対象年齢を過ぎて(高校2年生相当以降)自己負担でHPVワクチン(2価及び4価)を接種された方に対して、接種費用の払い戻しをします。詳しくは、こちら(内部リンク)。
 

接種の受け方について

  1. 接種を希望される方は、下記の厚生労働省のホームページにあるリーフレットを参照していただき、有効性と接種による副反応が起こるリスクを十分にご理解のうえ受けるようにしてください。ご不明な点や気になる点は、接種を受ける前にかかりつけ医(接種医療機関)にご相談ください。www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html
  2. 予防接種実施医療機関に予約をしてください。
  3. 接種当日、予診票に必要事項を記載してください。

   ※持ち物

  1. 母子健康手帳など接種履歴がわかる書類
  2. 住所、年齢、氏名が確認できるもの(健康保険証等)
  3. 予診票(予診票が手元にない場合は、医療機関に置いてあるものをお使いください)
     
  • 満16歳未満の方の接種には、原則は保護者が同伴してください。やむを得ず保護者の同伴ができない場合は、お子様の健康状態を普段からよく知っている親族(例:祖父母)等が、保護者からの委任状(74KB; PDFファイル)を持参した場合、認められます。
  • 13歳以上16歳未満で、やむを得ず保護者も親族等も同伴出来ない場合は、あらかじめ、接種することの保護者の同意を「予診票」及び「子宮頸がんワクチン接種を受けるにあたっての同意書(保護者が同伴しない場合)」の保護者自署欄にて確認できた方については、保護者の同伴なく本人のみで接種することが可能です。同意書は実施医療機関、健康係にあります。しかしながら、接種後に急な体調変化を来たす恐れもあるため、保護者の同伴をお勧めします。
  • 令和4年度より、満16歳以上の方は、保護者の同伴や保護者の自署は不要となりました。予診票に自ら記入し、本人の署名で接種が可能です。 

 接種医療機関

  • なるべく、かかりつけ医がおられる医療機関で接種をしてください。
  • 事前に医療機関へ電話による予約(ワクチンの有無の確認)の上、接種してください。 

令和5年度HPVワクチン接種実施医療機関名簿 (PDF 88.2KB)

ワクチンの効果と副反応

  • HPVワクチンには2価、4価、9価の3種類があります。2価ワクチン(サーバリックス)はHPV16型と18型に対するワクチンです。4価ワクチン(ガーダシル)は16型と18型に加え、良性の尖圭コンジローマの原因となる6型と11型の4つの型に対するワクチンです。9価ワクチン(シルガード9)は、さらに5つの型(31/33/45/52/58型)が予防対象になります。
  • ただし、ワクチンを接種しても全ての発がん性HPVを予防できるわけではないため、20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診が必要です
  • 比較的軽度の副反応は、一定の頻度で起こることが知られており、ワクチン接種後に、発熱や接種した部位の痛み・腫れ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけとした失神などの症状について報告があります。

     HPVワクチン接種後の主な副反応(厚生労働省ホームページ)

ワクチン接種スケジュール

 合計3回の接種をする場合、1年以内に3回の接種を終えることが望ましいとされています。

種類 標準的な接種間隔 左記方法をとることができない場合

2価(サーバリックス)

2回目:1回目の接種から1か月
3回目:1回目の接種から6か月

2回目:1回目の接種から1か月以上
3回目:1回目の接種から5か月以上かつ2回目の接種から2.5か月以上

4価(ガーダシル)

2回目:1回目の接種から2か月
3回目:1回目の接種から6か月

2回目:1回目の接種から1か月以上
3回目:2回目の接種から少なくとも3か月以上

9価(シルガード9)

1回目の接種を15歳の誕生日の前日(15歳未満)までに受ける場合
2回目:1回目の接種から6か月
※2回の接種により完了できます。
※2回目は、13か月後までに接種することが望ましい。

2回目:1回目の接種から少なくとも5か月以上
※5か月未満で2回目を接種した場合は3回目の接種が必要。この場合、3回目は2回目から少なくとも3か月以上あける。

1回目の接種を15歳になってから受ける場合
2回目:1回目の接種から2か月
3回目:1回目の接種から6か月

2回目:1回目の接種から1か月以上
3回目:2回目の接種から3か月以上

9価(シルガード9)を2回の接種で完了する用法について

  • 9価(シルガード9)を2回接種した15歳未満の方における効果は、3回接種した方と比べて、劣ってはいないことが報告されています。また、米国やカナダ、オーストラリアなどの諸外国では、原則、15歳になるまでに1回目の接種を終えていれば、2回で接種完了とされています。
  • 9価(シルガード9)を15歳未満で接種する場合は、初回接種時に接種スケジュール(2回接種で完了とする接種方法を選択するのか)を医師とよく相談した上で接種を進めてください。

2価・4価ワクチンと9価ワクチンの交互接種の場合

  • HPVワクチンは、同じ種類のワクチンで接種を完了することを原則としますが、3回接種の途中までを2価または4価ワクチンで受けた方も、医師とよく相談した上で、残りの回数を9価ワクチンで受けること(交互接種)ができます。
  • 2価ワクチンと9価ワクチンでは接種間隔が異なっていますが、交互接種を行う場合、9価ワクチンの接種間隔で行います。

 新型コロナウイルスワクチンとの接種間隔について

HPVワクチンと新型コロナウイルスワクチンの両方を接種される方は、互いに片方のワクチンを受けてから、原則として13日以上の間隔(2週間後の同じ曜日以降)をあけて接種してください。接種間隔やスケジュールは医師とご相談ください。
 

 ワクチン接種を受けた後の一般的な注意事項

  1. 接種した後に注射した部分が腫れたり痛むことがあります。注射した部分の痛みや腫れは、体内でウイルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こります。通常は数日間程度で治ります。
  2. 痛みや緊張等によって接種直後に一時的に失神や立ちくらみ等が生じることがあります。接種後30分程度は安静にしてください。
  3. 接種後1週間は副反応の出現に注意しましょう。
  4. 接種部位は清潔に保ちましょう。入浴は差し支えありませんが、接種部位をこすることはやめましょう。
  5. 当日は、はげしい運動はさけましょう。
  6. 接種後、高熱やけいれん、接種部位の大きな腫れなど異常な反応や体調の変化があった場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。

 ワクチン接種後に生じた症状の相談について

ワクチン接種後に気になる症状が生じた際は、まずは接種を行った医師またはかかりつけの医師にご相談ください。 また、このほかワクチン接種後に生じた症状等に関する相談窓口を下記のとおり設置しています。

厚生労働省 相談窓口

・HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談
 厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口
 TEL:0120-331-453
 受付時間:月曜日~金曜日 午前9時~午後5時(ただし、祝日・年末年始除く)

ワクチン接種後に生じた症状の診察に係る協力医療機関について

ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関について(厚生労働省ホームページ)

※協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。

不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき

県に設置された相談窓口(厚生労働省ホームページ)があります。
 

予防接種健康被害救済制度について

定期予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償(医療費及び医療手当、障害児養育年金、死亡一時金、葬祭料など)を受けることができます。ただし、国の審査会において審議し、その健康被害が予防接種によるものと認定されることが必要です。
詳しくは下記の厚生労働省ホームページをご確認ください。

厚生労働省ホームページ「予防接種健康被害救済制度について」
 

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