毎年3月の第2木曜日は「世界腎臓デー」です
- 腎臓病は自覚症状がないまま進行し、気づいた時には病気がかなり進行しているケースは少なくありません。また、心血管疾患とも深く関係しており、症状が進行すると心不全・脳出血・脳梗塞・心筋梗塞などの合併症を引き起こすリスクが高まり、寝たきりを引き起こす原因にもなっています。
- 日本で「新たな国民病」とも言われる慢性腎臓病(CKD)は、全国で約1,480万人と非常に多く、20歳以上の7~8人に1人と推計されています。また、2022年末で透析患者数は約35万人に上り、もっとも多い原疾患は、糖尿病性腎症(39.5%)です。
- CKDの発症や進行には糖尿病、高血圧などの生活習慣病や加齢などが深く関係しているため、生活習慣を見直すことが、大切な腎臓を労わることや、あらゆる病気の予防につながるのです。
世界腎臓デーが提唱する「腎臓を守るための8つの法則」
1常に身体を動かし、活動的であること
- 激しい運動をする必要はなく、まずは歩くことから。
2健康的な食事をする
- 塩分の取りすぎにも注意。
3血糖値を測定し、適正にコントロールする
4血圧を測定し、適正にコントロールする
- 家庭血圧測定の習慣が大切。高血圧を指摘されたら、かかりつけ医に相談を。
5適切な水分補給をする
- 脱水状態は腎臓の機能に悪影響を及ぼすため、適切な水分補給を。ただしCKDが進行している方は水分制限が必要なため、必ず主治医に相談してください。
6禁煙
- 喫煙はがんのリスクを高めるほか、腎臓への血流を悪化させ、腎臓の機能を低下させます。喫煙しない方も副流煙に注意を。
7市販の抗炎症薬や鎮痛剤の過剰な内服をしない
- 一部の鎮痛剤は、定期的に服用することで腎臓に害をもたらす可能性があります。薬は自己判断で服用せず、必ず医師や薬剤師の指示に従って服用を。
8糖尿病、高血圧、肥満、CKDの家族歴のうち、1つでもあてはまれば腎機能チェックを