低圧進相コンデンサから出火する火災は、梅雨の季節から9月ごろにかけて多く発生し、
その出火原因のほとんどが長期間の使用による絶縁劣化によるもので、気温が高くなると
コンデンサ本体の温度も上昇し、劣化が進み出火すると推定されます。
低圧進相コンデンサとは
工場や商店など、200Vの業務用冷蔵庫や工場のモータ等を使用する電気機器の力率を
改善し、電力を効率よく使用するために設置されているものです。
低圧進相コンデンサからの火災予防のために
- 電気機器を使用しない時はメインブレーカーを切り、低圧進相コンデンサに電圧がかからないようにすることが推奨されます。また、低圧進相コンデンサの変形など異常を発見したら、すぐに電気機器の使用を中止しメインブレーカーを切りましょう。
- 昭和50年(1975年)以前に製造された製品は保安装置が内蔵されておらず、とくに火災危険が高いため、使用停止し交換が必要です。
- 設置から10年以上経過したものは専門業者による点検、定期的な交換をしましょう。
※日本電気工業会では10年での取り換えを推奨しています。
日本電機工業会(609KB; PDFファイル)