生ごみが消える「キエーロ」ありかも

皆さん、こんにちは。
市民部長２年目の松藤満也です。

広報４月号で「ごみ減量大作戦」の成果をお知らせしました。昨年3月から今年2月までの燃やすしかないごみの量は、前年比5.34％減。４年前と比較すると12.49％の減量と大きな成果となりました。ご協力ありがとうございました。

また、昨年度に実施した市民アンケート調査報告書の中で、ごみを減らすために取り組んでいることの調査がありました。燃やすしかないごみの減量に効果が大きいと思われる回答があったので紹介します。

	令和3年度調査	令和4年度調査	比較
水切りネットを使用	57.6%	54.7%	ー2.9ポイント
生ごみ処理機を使用	4.4%	7.7%	＋3.3ポイント
古着のリサイクル店など への持ち込み	24.1%	30.1%	＋6.0%ポイント

   
「水切りネットの使用」は50％以上の高い数値で推移しており、燃やすしかないごみの減量に大きく貢献しているものと思われます。この「水切りネットを使用」は令和3年度から4年度にかけて2.9ポイント減っていますが、「生ごみ処理機の使用」が3.3ポイント増えて7.7％になっています。これは約13軒に1軒が使用していることになります。効果が大きい「生ごみ処理機の使用」への変化がごみ減量の大きな成果に結びついたと思われます。また、「古着のリサイクル店などへの持ち込み」が大きく伸びているのも効果大です。これら以外では、「野菜くずは畑で処理・肥料にする」（0.5％）という回答もありました。

処理機器	補助率	補助金限度額	備考
生ごみ処理機 （電動式・手動かくはん式）	購入金額の3分の2以内	50,000円	1世帯に1台まで
生ごみ処理容器 （コンポスト）	購入金額の3分の2以内	1個4,000円	1世帯に2個まで
EM生ごみ処理容器 （蛇口つき密封容器）	購入金額1個につき	1個2,000円	1世帯に2個まで

特に生ごみは、水分を含み焼却時の燃料を多く必要とする上、悪臭もするためとても厄介です。市では、生ごみ処理機器購入の助成を行っています。電動式の生ごみ処理機は無料でレンタルもしているので、ぜひお試しください。※詳しくはこちら

１年前のブログでは、「コーヒーかすと茶殻をトレーに入れて部屋に置くことで、香りも楽しめ消臭効果もあり。冬は部屋の乾燥対策にもなり、数日経てば重さは3分の1ほどになります」と紹介しました。

インターネットで調べると各地でいろんなごみ減量の取り組みが紹介されています。お金と手間がかからない方法を試そうと探していたところ、「キエーロ」というのが目に止まりました。土中のバクテリアを利用して生ごみを消滅させる処理方法です。早速昨年8月から試しています。用意したものは、ちょっと大きめのプランター、透明の波型スレートと黒土。量販店で3000円程度で購入しました。雨水が入り込まないよう波型スレートを勾配をつけてふたをする感じに加工しました。

 
そして、日当たりが良い軒下に置き、土に穴を掘って生ごみを入れ、土を被せるだけです。夏は4～5日、冬は10日ほどで生ごみは消えてなくなります。調理くず、食べ残し、食用油などほとんどの生ごみを処理してくれます。人間が好む肉や油などカロリーの高いものをバクテリアも好むみたいです。土に埋めるためにおいはほとんどしません。分解後の土は堆肥としても使えます。他に使わない限り黒土の量に変化はなく、補充は必要ないみたいです。

 
ネットで「キエーロ」と検索すれば結構詳しく載っています。生ごみの処理の仕方はいろいろあり、それぞれ、長所・短所がありますが、キエーロは、軒先やベランダのちょっとしたスペースに置けて、においが気になる人にお勧めです。名前のキエーロは、生ごみが魔法みたいに消えることが由来みたいで、自分ながら気に入っています。興味がある人はぜひお試しください。

これからも、さらなるごみ減量やリサイクル関係についても研究していきたいと思います。引き続き、ごみ減量の推進にご協力をよろしくお願いいたします。