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長谷健

2022年12月1日

柳川の文人 長谷健

 長谷健は、明治37年下宮永に生まれます。その後、東宮永尋常小学校、城内小学校高等科を経て、福岡師範学校を卒業し、城内小学校に奉職した後、昭和7年東京の小学校へ転勤し、上京します。彼の代表作で芥川賞を受賞した『あさくさの子供』は、彼の教師体験がベースになっていると思われます。

 

 終戦近くから郷里へ疎開した長谷は、火野葦平・劉寒吉ら地元福岡の作家たちと交友を深めながら執筆を続けます。また、柳川文化クラブの会長を務め、北原白秋の「帰去来」詩碑建立にも尽力しました。

 

 昭和24年、再び上京した長谷は、児童文学を中心に執筆活動を行います。『からたちの花』『邪宗門』は北原白秋をモデルとして執筆したものですが、昭和32年この完結編『帰去来』を執筆中、交通事故に遭い、亡くなります。

その墓は、福厳寺にあります。

 

備考:この文章は、柳川市史別編『新柳川明証図会』から、井上敏幸氏(編集委員)・長野秀樹氏・田渕義樹氏(柳川古文書館学芸員)の執筆部分を編集したものです。

 

 

 

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