柳川では掘割の水を自宅の庭に引き入れた独特な庭が作られました。
今も残っている「掘割のお庭」を巡り、昔の人々の知恵と工夫を学びましょう。
やながわトライアルキャンパス「掘割のお庭巡り」を実施しました
令和6年9月28日(土)、やながわトライアルキャンパス事業の「掘割のお庭巡り」を実施しました。
江戸時代、柳川の城下町では、屋敷の敷地内に掘割の水を引いて庭園の池水とし、観賞用のほか飲料水などの生活用水や防火用水として利用していました。
また、引き込まれた池の水は庭の中を通ったあと、隣の屋敷の池や掘割に流れる仕組みになっており、掘割と庭園とが有機的なネットワークを形成しています。
「掘割のお庭巡り」は、このような柳川ならではの特徴的な庭園を知ってもらおうと企画したもので、小学生6人、保護者4人の参加がありました。
この日は、50年にわたって柳川の庭園を研究されている南九州大学名誉教授の永松義博先生に案内していただき、個人の庭を含む6か所を見学しました。
永松先生は、掘割から庭への水の取り入れ方、切石と自然石を使い分けた石組みの工夫、水位調節の仕組みなどを具体的に示しながら説明していただきました。
まだまだ暑さが残る中でしたが、子供たちは熱心に説明に聞き入り、庭の奥まで探検したり、池や庭の生き物を見つけたりして元気に楽しんでいました。
また、参加者全員初めて知ることばかりで、感想文には「水の流れを石でさまたげぬように切って使っていたり、潮の満ち引きで池が変化する仕組みがすごくて驚いた」、「堀からいろんな家の庭に流れていることが分かった」、「掘割が庭の観賞用だけでなく、昔は生活の一部として各家で使われていたことを知れた」など驚きの声が並んでいました。
今回ご指導いただいた永松先生ご夫妻と水郷柳川庭園保存機構、庭園を公開していただいた所有者の皆様には大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。
説明をされる永松先生と参加者
時には三択クイズを交えての説明も
戸島氏庭園(国指定名勝)も訪れました
旧戸島家住宅(福岡県指定有形文化財)の内部の案内も行いました
開催日時・場所
期日:令和6年9月28日(土)
時間:9時30分~11時30分(予定)
集合場所:御花「立花家史料館」北側(柳川市新外町1番地)
※駐車場はありませんので、公共交通機関や柳川市営駐車場をご利用ください。
※御花の駐車場には駐車しないでください。
体験内容
国の名勝に指定されている戸島氏庭園のほか、掘割のお庭3か所程度を徒歩で巡ります。
柳川の庭園の専門家の永松義博先生(南九州大学名誉教授)に解説してもらいます。
最後にお庭のお手入れをして、きれいにしましょう。
対象
小学5・6年生、中学生(親子参加も可)30名程度
※申込み多数の場合は抽選(令和6年9月27日(金)17時までに市から連絡がない場合は、参加決定となります。)
参加費
無料
申し込み受付期間
令和6年9月26日(木)正午まで
応募方法
申込用紙に記入の上、柳川市役所三橋庁舎2階・生涯学習課窓口へ提出。(郵送・FAX・電子メール申込可)
●持参、郵送先
〒832-8555 柳川市三橋町正行431番地
柳川市役所 生涯学習課 文化財保護係
●FAX
0944-74-2707 (FAXで申し込みの際は、確認のお電話をお願いします。)
●電子メール
shogai@city.yanagawa.lg.jp (電子メールで申し込みの際は、確認のお電話をお願いします。)
持ってくるもの
手袋、除草道具