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岡崎まちゼミ研修に行ってきました

2015年3月19日

みなさん、こんにちは。

地域おこし協力隊の阿部です。

 

先日、愛知県岡崎市で「まちゼミ」の研修に参加してきました。

「まちゼミ」とは、商店街のお店の人が講師となって、

プロならではの知識や情報、コツなどを受講者であるお客さんに

無料(材料費は別)でお伝えする少人数ゼミです。

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

「岡崎まちゼミの会」(外部サイトへリンク)

 

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1泊2日の研修でしたが、とてもそれでは足りないほど濃い内容の研修。

座学でも、講師の方の熱意がひしひしと伝わってきて、こちらも熱くなります。

 

「まちゼミ」の特徴は

「無料でプロの知識が得られてお客さんによい」

「売り上げアップにつながってお店によい」

「商店街ににぎわいが戻って街によい」の

「三方よし」ということ。

とりたててマイナス要因はないのに売り上げが上がり、街が元気になっていき、

お客さんにも喜んでいただけるということで、今では全国で180近くの商店街が導入しています。

ここ福岡県でも、飯塚、若松、小倉魚町、久留米、平尾の5つの商店街で開催されています。

 

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実際に「まちゼミ」に参加している店舗の方から直接話をうかがいます。

こちらは眼鏡店ですが、他店とのコラボという面白い形でも講座を開いています。

たとえば、洋品店さんと組んで、ファッションと眼鏡のコーディネートを学んだり、

補聴器店さんと組んで「聞こえと見え方の入門講座」を開いたり。

 

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こちらは時計&貴金属店。

手作りブレスレットを作るワークショップを開いたり、

オリジナル時計を作ったりなどの講座でとても人気だそうです。

 

「まちゼミ」では販売をしないのが鉄則です。

しかし、一度店内に入ったことがあると、何かの折にその店を思い出し、

顧客となっていくという流れが生まれます。

 

眼鏡にしても時計にしても、すぐに購入するというものではありませんが、

記念日に購入したりとか、日常の修理などで訪れたりなどということも大きなプラスです。

 

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こちらの薬局を訪問したときは、まさに「まちゼミ」の開催中!

3名の女性の受講者に、店主さんがダイエットのコツを伝授していました。

「健康」「美容」というのは、まちゼミの中でも大人気のカテゴリーだそうです。

 

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こちらはとても立派な文房具店なのですが、

実はここ、もう閉店しようと決めていたお店です。

店主さんが高齢で、売り上げも少ないため、そろそろお店をたたもうとしていたときに、

「まちゼミ」に参加することで、お店に活気が戻りました。

結果的にお子さんも都会から戻って後を継ぎ、なんと店舗を新築しました。

ここの万年筆売場は圧巻です。東京の専門店でもかなわないのではと思うほど。

 

このように「まちゼミ」はとても効果のある取り組みですが、

最初はなかなか結果に結びつかないとのこと。

補聴器店の方の話では、最初の2年間はまったく売り上げに結びつかなかったそうです。

それが今となっては、年間で300万円ほどの売り上げを上げるようになりました。

「まちゼミ」を成功させる秘訣、それは「あきらめずに続ける」こと。 

 

上の方で、「まちゼミ」では販売をしないと書きましたが、

実は唯一しっかりと売っているものがあります。

それは「店主の人柄」です。

 

物によってつながったお客さんは簡単に離れていきます。

安さにひかれたお客さんは、より安いお店に簡単に移っていきます。

しかし、人でつながった場合はどうでしょうか?

こちらは簡単に離れていくことにはなりません。

 

実際に、化粧品店では、まったく値引きもせず、定価販売をしているのにお客さんがやって来ます。

安さで勝負すればドラッグストアやネットショップに負けます。

品揃えを考えても、同じことが言えます。

個店が生き残っていくためには、しっかりと「人」を売る必要がある。

それを可能にするのが「まちゼミ」なのです。

 

私はこの研修を受けて自信がつきました。

なぜなら、柳川の商店街には、素晴らしい「人」があふれているではないですか。

ぜひ「まちゼミ」を導入して、みなさんの良さを売ってほしいと願っています。

 

「まちゼミ」のことなど、もっと知りたいという方は、

どうぞお気軽に下記までご連絡ください。

 

柳川市地域おこし協力隊 阿部昭彦

E mail    40207-nou-tok@city.yanagawa.lg.jp

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