みなさん、こんにちは。
柳川市地域おこし協力隊の阿部です。
とても面白いプログラムがたくさん詰まった「水郷柳川ゆるり旅」。
今回が5回目の開催ですが、もう参加なさったでしょうか?
今日はその中の一つをご紹介します。
タイトルは「伝統漁法くもで網体験と白えびかきあげ丼御膳」。
HPには、次の宣伝文句が。
「有明海で、居酒屋「柳川よし」さんと「くもで網」を体験。
伝統漁法のお話をききながら、とれたての「白えび」を食します。
その後は、お店へ。
とれたて、あげたての白えびの「かきあげ丼」と、
有明の幸をいただきま~す!」
これはイヤでも期待してしまいます。
でも、「くもで網」って何?という人が多いでしょう。
そういう方のためにこちら。
有明海に突き出すように建てられた小屋の先に大きな網がついていて、
これを上下させて魚を捕る漁法です。
なんとものどかな感じがしますが、たまにウナギがかかることもあるそうです。
近年ではなかなか獲れなくなってしまっていますが、
有明海がいかに豊かな海であったかがよく伝わってきますね。
こちらの方が今日の先生です。
どうぞよろしくお願いいたします!
写真では分かりづらいですが、実は潮が満ちてしばらく小屋に渡れませんでした。
しかし、そこは最大干満差6mの有明海の素晴らしさ。
小一時間ほど待つだけで潮位が下がり、無事に小屋へ渡れました。
目の前にあるロープを引くと簡単に網が上がります。
あとは、どのタイミングで網を上げるかの勘だけが勝負。
わくわくドキドキしながら、ぐいぐいとロープを引いてみると、
やりました!念願の白えびをゲット!
身がきれいに透き通っていて、宝石のようです。
すぐに、その場で頭と足を取って食べてみると、
しっかりとした弾力と甘みが口いっぱいに広がります。
美味しい!!
他の参加者のみなさんも、全員、白えびをゲット。
素敵なドヤ顔をありがとうございます!
実は、私たちが到着する前に、先生も獲物をゲットしてくれていました。
こちらは「エツ」という魚ですが、
なんと日本ではこの筑後エリアにしか生息していない貴重な魚。
実はこのエツには言い伝えがあるんですよ。
「むかし、ひとりの僧侶が筑後川を渡る際、
渡し舟の船頭に払うお金がなかったので、
近くに生えていたヨシの葉を取り、
それを川に浮かべたところ、
たちまち魚(エツ)に変わった。
この僧侶はのちの弘法大師(空海)であった。」
ということで、白えびとエツを手に、居酒屋よしに向かいます。
最初に出していただいたのは、白えびの唐揚げ。
香ばしくて、それでいて身の甘みもあって、いくらでも食べられます。
うん、これは「間違いない!」笑
続いて、エツのお造り。
エツは小骨が多いために、ハモのように骨切りが必要。
板前さんの技術があって初めていただける味がうれしいですね。
確かに骨の多い身なのですが、逆にそれが楽しい食感になっています。
こうして写真に撮ると、和食器の美しさにもあらためて感激です。
有明海料理の不動の4番バッター「くっぞこ」。
「くつぞこ」とか「くちぞこ」などとも呼ばれますが、一般的には舌平目です。
確かに、雪の日の足跡の形に似ているような……。
東京ではムニエルのように洋風でしか食べたことがなかったのですが、
柳川の醤油(甘めです)で煮付けたくっぞこは絶品ですよ。
板前さんのサービスで、エツの唐揚げまでいただきました。
お造りとはまたひと味違う美味しさ。
そして、真打ちは最後に登場。
タイトルにもある「白えびかきあげ丼」です。
白えびの香ばしさと、甘めのタレが絶妙にマッチング。
しかもこのボリュームに圧倒されます。
お気づきの方も多いと思いますが、
そうです。明らかに量が軽く2人前はある状態です。
それほど小食ではないけど、食べきれない分はお持ち帰りにさせていただきました。
ところが、さらにお土産として白えびの唐揚げをいただいてしまいました。笑
満足、満腹を通り越して、脱帽です。
居酒屋よしさんの前は、実に柳川らしい水郷の景色が広がっています。
窓からこの景色を眺めながら、有明海料理に舌鼓を打つ。
なんとも素敵な休日となりました。
ここまで楽しめて、参加料はたったの2000円。
なんてコストパフォーマンスの高いプログラムなんでしょうか。
実は、「水郷柳川ゆるり旅」は口コミによる宣伝が中心のために、
参加者が少ないプログラムが多くあります。
このプログラムも10名募集に対して、参加者4名でした。
少人数なので満足度は非常に高いのですが、
受け入れ側のご苦労を考えると、もう少し人数が集まってほしいところ。
内容的にはとても充実しているので、自信を持って勧誘できるものばかりです。
今回のゆるり旅は終了してしまいましたが、次回はもっと大勢の人に参加してほしいですね。
私たちの柳川のファンを増やすためにも、みんなでもっと宣伝していきましょう!