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無煙炭化器の実力を見てきました

2015年2月25日

みなさん、こんにちは。

地域おこし協力隊の阿部です。

 

以前から、八女・星野の竹がなんとかならないかという相談を受けていました。

使い道のない竹林は放棄され、山里荒廃の原因となってしまっています。

 

そんな中、知人が長野県に本社のあるモキ製作所を紹介してくれました。 

聞くところによると、あっという間に竹が炭になってしまうのだとか。

これはぜひ一度見てみたいということで、

星野村の地域おこし協力隊員の高田さんが実演会を開いてくれました。

 

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これがモキ製作所の無煙炭化器と、それで作った竹炭。

伏せ焼き方式で作るので、出来上がった竹炭は細かい破片状です。

 

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これが無煙炭化器の本体。

これは中サイズで、一人で簡単に持ち運べます。

 

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テスターを使って、炭の導電性をチェックすると電気抵抗ゼロ。

これは完全に炭化していることの証らしいです。

 

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まず実演会を設定してくれた高田さんからご挨拶。

全部で20名弱の人が参加して、にぎやかな会となりました。

高田さん、ありがとうございます!

 

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続いて、モキ製作所営業部課長代理の深澤さんから、

ご挨拶と無煙炭化器の説明をいただきました。

 

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無煙炭化器の原理は、上の図の通りです。

上で燃えて、その下が蒸し焼きになって竹炭ができるのだそうです。

 

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いよいよ実演がスタート!

下が土のように柔らかく、炭化器の下に隙間ができないことがポイント。

もちろん火を使うので、広い場所が必要です。

場所さえあれば、あとはたき火のようにただ燃やしていくだけです。

 

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燃えています! どんどん燃えています!!

ご覧の通り、炎は出ていますが煙はいっさい出ていません。

みるみるうちに竹がどんどん炭になっていくのが分かります。

 

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あっという間に用意した竹が焼き上がりました。

ここまで着火からわずか30分程度です。

 

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焼き上がった竹炭に、たっぷり水をかけて冷却します。

こうしないと高温のために再着火してしまうのだそうです。

 

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竹炭の出来上がり。ご覧の通り破片状の竹炭です。

よくある竹の形が残ったものとは作り方も違います。 

 

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手にとって間近で見てみました。

とてもキレイに炭になっているなあというのが素直な感想です。 

この竹炭の用途は、主に土壌改良材として土に混ぜ込むものです。

連作障害を回避できるので、レンコン農家さんでは喜んで使っているそうです。

もちろんレンコン以外に、稲も含めていろいろなところで使用できます。

 

それ以外の用途としては、水質浄化剤や消臭剤、乾燥剤などが考えられます。

着火剤としても非常に優れていますが、火の保ちが悪いので通常の炭のようには使えないそうです。

 

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こちらは「無煙竹ボイラー」です。

名前の通り、竹を燃料として内部のタンクに注入された水を温めます。

一度に温められる量は150リットルで、家庭用のお風呂なら楽勝です。

災害時の備えとしても便利ですね。

 

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こちらは薪ストーブ。

一番手前はとてもコンパクトな大きさで、羽釜は1合炊きです。

上蓋をはずしてバーベキューにも使えます。

私個人としては後方右側のものが気になっています。

上に鍋を載せたり、ピザを焼くこともできるのだとか。

今はマンション暮らしなので無理ですが、そのうち一軒家に住んだら、

ぜひ薪ストーブを使ってみたいです!

 

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薪ストーブは大型のものもあって、農業に使用している例もあります。

ハウスの中の暖房として、重油と併用すると燃料代がほぼ半額になったという事例も。

使い方を工夫すれば、いろいろと活用方法は出てきそうですね。

 

今回ご紹介した無煙炭化器やその他の製品、およびそこで作られる竹炭ですが、

ご興味をもたれた方がいらっしゃれば、ぜひご連絡ください。

詳しいご説明や担当者のご紹介をさせていただきます。

 

柳川市地域おこし協力隊 阿部昭彦

E mail    40207-nou-tok@city.yanagawa.lg.jp

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