みなさん、こんにちは。
地域おこし協力隊の阿部です。
今日は中島商店街の朝市にお邪魔してきました。
中島朝市の歴史は古く、江戸時代にはすでに開かれていたようです。
もとは物々交換を中心として発展し、現在でも昔ながらの対面売りが楽しい市です。
詳しい紹介記事のリンクを貼っておきますので、どうぞこちらもご覧ください。
商店街に常設された店舗の他に、露店での販売も。
今日は金曜日ということもあってか、人出は今ひとつですね。
露店では鮮度の高い魚介を扱っています。
これは有明海で穫れたばかりの「クッゾコ(クツゾコ)」
舌平目の一種で、大きいものは煮付け、小さいものは唐揚げにいいそうです。
有明海の幸が多いのですが、中には大分や玄界灘で穫れたものも並んでいます。
一時期話題になった「芝エビ」。
本物の芝エビがこんなにたくさんで200円とは安すぎないですか?
このエビを使ってエビチリなんて作ったら美味しすぎてほっぺたが確実に落ちますね。笑
しかしながら、有明海では昔に比べて魚が穫れなくなってしまっていて、
高騰する燃料費との折り合いがつかずに、漁業から撤退せざるを得ない漁家さんもあるとか。
中島朝市は有明海の魚介が有名ですが、生鮮野菜もたくさん並んでいます。
おーっ、このレンコン、こんな風に売っているなんて都会育ちには新鮮!!
近くの八百屋さんでは、私の腕より太い大根が3本で100円でした。
こちらも安すぎて困ってしまうくらい。
ちゃんと儲けはでていますか?
今日はたまたま地元の小学校の生徒さんたちによる野菜販売が開催されていて、
店頭はご覧のように黒山の人だかりです。
商店街に鐘の音が鳴り響き、子どもたちの元気な声があふれています。
市場ってこういう活気が大事ですよね!!
お米の販売をしている男の子。
たくさんお米を食べて大きくなるんだぞ!!
楽しい中島朝市見学でしたが、商店会の方にお話をうかがうと難問が山積。
いちばんの問題は高齢化による朝市の衰退です。
商品を売る方も買う方も一緒に歳をとって、その子どもの世代は都会に出て行ってしまっている。
福岡という大都市とのアクセスの良さが、柳川から若い世代を流出させています。
柳川が楽しくないから若い人が出て行くのか、それとも若い人がいないから柳川に楽しみがないのか。
年をとってしまって商売を続けられず、涙ながらにシャッターを閉めた店が軒を並べています。
有明海の漁業の衰退も、ここ中島朝市にとっては打撃だったことでしょう。
そして、わざわざ車に乗って大資本スーパーへと買い物に行くことになりました。
でも、一度ここ中島朝市で買い物をした人なら分かるはずです。
お店の人と会話を交わしながら品物を選ぶ時間は「楽しい!」のです。
スーパーのパックに入った商品は便利ですが、あなたに声はかけてくれません。
中島朝市には人がいます。声があふれています。
あなたが話しかければ必ず返ってきます。
魚はお願いすれば丁寧に下ごしらえをしてくれます。
人の手で品物を直に渡される喜びを私たちはいつ忘れてしまったのでしょうか?
中島朝市は、江戸時代から対面売りを大切にしてきた柳川の誇る文化の1つです。
この貴重な文化を次の世代までつなげていくのは、現在に生きる私たちの使命です。
中島商店会では、この朝市に出店してくれる人を広く募集しています。
毎日が無理なら、週末の都合のつくときだけでもかまいません。
魚介類や野菜などの生鮮品でなくてもかまいません。
若い世代のみなさん、ここ中島朝市で自分のお店を出してみませんか?
詳しいお問い合わせは下記までお願いいたします。
みんなの力で柳川の大切な文化である中島朝市を元気にしましょう!
中島商店会事務局(会長:浦 善信さん)
0944-76-3258