みなさん、こんにちは。
地域おこし協力隊の阿部です。
昨日は「むつごろうランド」の見学に行ってきました。
むつごろうランドは、柳川市の学童農園施設です。
この建物は、農林漁業体験実習館。
むつごろうランドの中心で、大研修室や和室、更衣シャワー室などのほか、
昔、柳川で使用した農漁具などを展示した資料展示室もあります。
エントランスを入るとかわいいむつごろうがお出迎え。
むつごろうランドという名前から、ここに来ればムツゴロウが見られると来館する方も多いようですが、
残念ながらここには生きたムツゴロウはいません。
外には、かまどを備えたキャンプ場もあってBBQも楽しめます。
広々としたスペースと遊具で、子どもたちものびのび遊べます。
奥に見える展望台からは有明海が一望でき、ここから眺める夕日は最高だそうです。
ちなみに夕日の景色はこんな感じ。
(展示されていた写真ですけど)
ぜひご自分の目で美しい夕日を眺めてください!
資料展示室には面白いものがたくさん保存されています。
これは水車。田に水を揚げたり、堀干しのときに足で踏んで使います。
体重の軽い子どもだと水車が回らず、力を入れて踏んでいたとのこと。
昔の方々の苦労には頭が下がります。
こちらはタイラギ採りの時に使用した潜水具です。
有明海は潮流が非常に速いので、
ウェットスーツにタンクを背負うよりも、こちらの方が便利だとか。
舟の上で空気を送る人と海の底に潜って貝を採る人。
命を預ける作業なので、親子、夫婦、兄弟でないとできない仕事です。
奥の方で面白いものを見つけました。なんだか分かりますか?
「つるこじょうけ」と呼ばれているもので、
編んだ籠の中に食べ物を入れて、日陰の風通しのよい枝の下などにさげたそうです。
私が子どもの頃も、食卓にはこのような蝿帳が使われていました。
学校から帰ってこの中にトウモロコシがあると嬉しかったなあ。
冷蔵庫も、上の段に大きな氷を入れて使うものがまだ現役でしたね。
考えてみると、電子レンジや保温ジャーがなくても別に困りませんでした。
食事の時間には、家族がみんなで食卓を囲んでいました。
いま考えると贅沢な時間だったのかもしれません。
冷めてしまったのはごはんでしょうか? それとも家族の時間?
むつごろうランドの面白い使い方を考えてみました。
昔、柳川で使われていた農具を使った収穫体験です。
鎌で稲を刈って、干して、千歯扱き(せんばこき)や唐箕(とうみ)で脱穀して、
羽釜を使って、薪でごはんを炊くというのはいかがでしょうか?
けっこう人気が出る気がしますよ。