みなさん、こんにちは。
地域おこし協力隊の阿部です。
柳川の魅力を発信するために、まずは柳川のことをよく知ろうと、
先輩職員の方々に案内していただきながら、各地を回っています。
先日は皿垣開方面を訪問し、アスパラガスを栽培されている農家さんとお話をさせていただきました。
柳川のみなさんは見慣れていらっしゃるかと思いますが、
生まれてからずっと都市圏で生活してきた私は初めての眺めです。
いったい何を栽培されているのか、まったく分かりません。
言われるままに根元をのぞいて、やっと見慣れたものを見つけました。
そうです。アスパラガスですね。
こんな風に生えているなんて、このときまで知りませんでした。
思えば、都会で生活をしている私たちは、スーパーの店頭で並んでいる野菜の姿しか知りません。
アスパラガスも、きれいに切りそろえられて束になっているものしか目にしません。
しかも産地を見てみると、中には海外から輸入されたものも少なくありません。
そこからは食材に対しての敬意を感じることは、非常にまれだと思います。
しかし、こうして畑を訪れて、土から生えているアスパラガスを見れば、
その生命力をしっかりと感じ取ることができます。
しかも、手間をかけて、汗を流して育てている農家の方のお話をうかがい、
暑いシーズンは熱中症と背中合わせの苦労の中で穫れたアスパラガスだと知ることで、
農家の方々やアスパラガスそのものへの感謝の気持ちが自然と生まれてきます。
近年、グリーンツーリズムという言葉がよく語られますが、
その根本はこうしたところにあるのではないでしょうか。
少なくとも私は、この畑を東京の子どもたちに見せたいものだと強く感じました。
何か特別なことをするのではなく、日常のままの姿を都会に届けたい。
このような気持ちで、これから柳川のグリーンツーリズムに取り組んでいきたいと思います。