みなさん、こんにちは。
柳川市地域おこし協力隊の阿部です。
平成27年5月23日(土)は、柳川市ブランド推進協議会の企画のお手伝いをしてきました。
その名も「そら豆の収穫体験はよかばんも~」!
参加料500円で、収穫したソラマメをその場で塩ゆで&素焼きで食べ放題。
そら豆かりんとうのお土産も付いているという太っ腹企画です。
ところで、そら豆の名前の由来はご存じですか?
和名の由来は、豆果(さや)が空に向かってつくため「空豆」、
または蚕を飼う初夏に食べ、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字があてられた。
酒処では「天豆」と表示している場合も多い。(Wikipediaより引用)
確かに、天に向かって立派なさやが伸びています。
なるほど。納得のソラマメです。
こちらが当日お邪魔させていただいた松藤さんのソラマメ畑。
2反の畑いっぱいに、元気にソラマメが育っています。
福岡県のソラマメ収穫量は全国第8位(農林水産省:平成25年野菜生産出荷統計による)、
柳川市は、その福岡県で第1位の栽培面積を誇っています。
こちらが、今回、大切に育てたソラマメをご提供くださった松藤さんご夫婦。
お二人ともとても温かい人柄で、この優しさが美味しいソラマメを育てるのですね。
奥さんの笑顔がとてもかわいらしくて、最高に幸せな気分にさせてくださいます。
松藤さんにいろいろとアドバイスをいただきながら、さっそく収穫体験スタート。
美味しいソラマメを見つけるポイントは、以下の通りだそうです。
1.さやが平たくて、つまむと中にしっかり豆があって堅い感じがする。
2.葉が元気な方が、豆も若くて美味しい。
3.さやの黒い部分(サビという)があるくらいの方が、しっかりと味がある。
さやが黒くなっていると、状態が悪いように思う人も少なくありませんが、
実は、適度に水分が抜けて旨みが増しているのだそうです。
これは、知りませんでした。
おじいちゃんとお孫さんが、一緒に美味しそうなソラマメを見つけては収穫しています。
なんとも微笑ましいシーンに思わずカメラでパチリ!
まだ小さいお子さんを連れて参加してくださった方もいらっしゃいました。
美味しいソラマメを食べて、大好物になるといいですね。
今回の目玉はソラマメ食べ放題ということもあり、スタッフの職員も大忙し。
みるみる間に、用意した塩ゆでソラマメがなくなっていきます。
穫った畑ですぐに食べるから、美味しさもひとしおですね。
いくらでもお腹に入っていきます。
BBQコンロでさやごと焼いた素焼きも大人気!
塩ゆでとはまた違った香りと甘みがたまりませんね。
「かがり上げ」だからできた今回の企画。
「かがり上げ」とは、農家さんがその畑で行う最後の収穫のこと。
収穫した実を入れるカゴ(=かがり)を、屋根に上げてしまい、
もうこれ以上は収穫しないということから名付けられたのだそうです。
かがり上げだからこそ、美味しいソラマメの食べ放題ができました。
ところで、東京で生活してきた私としては、
ソラマメ=塩でさっとゆでて(ゆで過ぎず)いただくのが通常でした。
ところが、松藤さんにうかがうと、ちょっと違うとのこと。
こちらでは、いりこの出汁で炊いて、一晩おいたものを冷たいままいただくのだとか。
煮汁が豆にたっぷりと染みこんで、美味しさがアップするそうです。
他にも、今回は時期が遅めだったのでできなかったのですが、
さやの内側の白いワタの部分を、スプーンですくって食べると、意外にこれが美味しいそうです。
ぜひ一度いただいてみたいものですね。
ソラマメを使った製品の販売もありました。
私の好みで恐縮ですが、柳川商店街「ブレーメン」さんのリュステックはワインによく合いますよ。
曜日限定販売のため、手に入れにくいのが玉に瑕(きず)です。
JA柳川さんもイベントに参加してくださり、そら豆アイスを販売。
これもとても美味しいのですが、当日は「あまおうアイスキャンデー」もよく売れていました。
そろそろお腹もいっぱいになったところで、お持ち帰り用ソラマメの量り売りを。
1kgで300円はかなりのお買い得ですね。
みなさん、袋にたっぷりのソラマメをお土産になさっていました。
松藤さんから、ソラマメ料理のことをお聞きになっている参加者さん。
収穫体験は、ソラマメというものだけではなく、人と出会うことが大きな魅力です。
ずいぶん熱心に話し込んでいらっしゃいました。
スーパーの店頭に並ぶ野菜だって、こうして人が育てているわけです。
しかし、残念なことに、そこに生産者の顔が見える関係が作られていません。
今回の企画に参加したみなさんは、次に柳川産のソラマメに出会ったら、
きっと松藤おばあちゃんの素敵な笑顔を思い出してくれることでしょう。
人と人とが出会い、関係を築いていく柳川ブランド推進協議会の収穫体験。
美味しいソラマメ以上に持ちきれないほどのお土産をくれました。
参加者のみなさん、松藤さんご夫婦、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました。