皆さん、こんにちは。観光課長の津留です。
よろしくお願いします。
ただいま(現在)、柳川は「雛祭り、さげもんめぐり」の真っ最中です。色鮮やかな、さげもんが柳川のまちを彩っています。昔から柳川地方では、女の子の幸せとすこやかな成長を願い、親戚や祖母たちが一針一針縫いあげたさげもんを初節句に飾って、盛大にお祝いをしています。
さげもんは柳川では大変なじみ深いものですが、不思議なことにほかの地域ではほとんどみられません。柳川では親から子へ、子から孫へ受け継がれ、地域みんなで祝う風習が今も続いています。この心温まる風景をみなさんに楽しんでいただこうと始まったのが「柳川雛祭り・さげもんめぐり」です。今では市外・県外・国外からたくさんの方がこのさげもんめぐりに訪れています。
3月20日には、柳川ならではの「おひな様水上パレード」が開催され、多くのお客様が訪れ、かわいい稚児たちがどんこ舟で進む水上パレードに見入っていました。
3月20日に開催された「おひな様水上パレード」
さて、柳川には「雛祭り・さげもんめぐり」に負けず劣らずの素晴らしい、観光スポットや観光イベントがあります。私のおすすめのスポットやイベントの一部を紹介していきます。
春 4月に行われる、中山の大藤まつり
会場一体に藤の香りが漂う「中山大藤まつり」
樹齢300年になる福岡県指定天然記念物「中山大藤」は、地元保存会や関係者の皆様により大切に育てられ、毎年素晴らしい見事な花を咲かせます。一面が藤色に染まり、会場に藤の花の甘い香りが漂います。特におすすめは夜のライトアップ。幻想的な雰囲気は一見の価値ありです。
夏(9月) 柳川ひまわり園
50 万本もの絶景が広がる「柳川ひまわり園」
有明海の干拓地一面に咲くひまわりは圧巻。広さ50ヘクタールに広がる50万本のひまわりは地元の方々が愛情込めて育てられ、たくさんの観光客をお出迎えしてくれます。
くもで網を照らす有明海の夕日
また、堤防からは、干潟を跳び回るむつごうを見ることができるほか、伝統漁法の「くもで網」を照らす有明海の夕日も柳川ならではの風景です。
秋 五穀豊穣、家内安全を祈願する三柱神社の秋季大祭「おにぎえ」
県指定無形民俗文化財に指定されている囃子山車「どろつくどん」
「おにぎえ」は初代柳川藩主である立花宗茂公と、その妻誾千代姫、岳父戸次道雪公の三神を祀る三柱神社の秋の祭りです。今年は現在の場所に三柱神社が建立されて200年の記念の年です。昼と夜のふたつの楽しみがある「おにぎえ」。中日の昼に行われる御神幸行列は、どろつくどんと呼ばれる山車を先頭に、踊り山など約600メートルの行列が市内を練り歩きます。夜に開催される大競演会は、昼間とはまた一味違い、般若やお多福が息のぴったりあった見事な舞を見せてくれます。まさに、柳川に秋の訪れを告げるお祭りです。
秋 白秋祭
3日間にわたり100艘以上のどんこ舟が参加する「白秋祭水上パレード」
北原白秋は、時代を超えて人々の心に残る作品を数多く残した詩人であり、童謡作家です。白秋祭水上パレードは、白秋の命日の11月2日を中心とした3日間、その生涯に思いを馳せるお祭りです。どんこ舟が一斉に集まる水上パレードは、水面に映る灯りの中をゆっくりと進む幻想的な風景が最大の魅力。堀岸では、どろつくどんや水天宮囃子に沖の石太鼓や日吉太鼓など柳川の伝統芸能が繰り広げられます。また、子どもたちの「こんばんは」「柳川へようこそ」といったおもてなしの声は乗舟客の心を癒してくれます。
一部をご紹介しましたが、改めて柳川の観光は地元のみなさんに支えられ、成り立っていることを感じます。みなさんが昔から大事に育まれたことが観光資源となり、柳川の魅力へと繋がっています。これからも柳川のまだ知られていない魅力に光をあてて柳川を盛り上げていきたいと思います。