皆さんこんにちは、産業経済部水路課長の梅崎です。よろしくお願いします。
当コーナーには、水路課長として3回目の投稿となります。前回と同様になりますが、2月16日(日)に実施を予定する「堀と道」クリーンアップ大作戦の告知をさせていただきます。
本市は、総延長がおよそ930キロメートルにも及ぶ大小の掘割が網の目のように巡り、独特な水郷風景を形成しております。掘割は、内水氾濫を軽減させる治水機能をはじめ、農業用水や防火用水などの利水機能を有するとともに、全国的に「水郷のまち」という地域イメージを定着させた川下りをはじめとした観光産業への活用など、各種産業及び市民生活と直接かかわる重要な役割を担っています。この掘割は、先人たちが風土の悪条件と闘い、水と共生していくなかで形成された貴重な歴史的財産です。
この貴重な財産を保全維持し、発展させ将来の世代に継承していくことは、重要な責務であると考えています。このようなことから本市では、柳川市掘割を守り育てる条例を制定し、条例の理念を実現するため、「掘割を守り育てる行動計画」を策定、行動指針として、行政、市民、事業者が相互に協力し、それぞれの責任と自覚をもって推進に努めるものとしております。
主な取り組みとしましては、条例に定める毎年5月の第4日曜日の「掘割の日」に実施される清掃活動をはじめに、除草、清掃など、様々な保全活動が行われております。携わられる市民の方々をはじめ関係者の皆様には多大なご協力をいただいていることに対しまして、あらためて御礼申し上げます。
ここから本題の告知となりますが、毎年2月に実施する「城堀の水落ち」という江戸時代から続く伝統行事を活かし、「堀と道」クリーンアップ大作戦を開催しております。この活動は、市民、行政、事業所などが一体となり、みんなで掘割と道をキレイにしようという取り組みで、平成23年の2月より始めまして、今回で15回目となります。
今年度においては、2月15日(土)~2月16日(日)に開催される「よかもんまつり」と重なりますが、祭り前の朝8時~9時30分を予定しておりますので、「おもてなしの心」のもと多くの方々のご参加をお待ちしております。なお、開催日時など詳細情報につきましては、下方に添付するチラシをご覧ください。
今年度の「堀と道」クリーンアップ大作戦のパンフレット
落水水門閉門状況(新町水門)
クリーンアップ清掃状況(沖端水天宮裏)
最後にご報告と御礼となりますが、冒頭少し説明させていただきましたが、本市水路は、雨水を一時貯留し水害を防ぐための治水機能を有しております。この機能をより効果的に活用するため、平成27年度より水路の水を事前に落とし、排水ポケットをつくる、いわゆる「先行排水」を実施しています。
現在においては、より効果が発現できるよう近隣市町と連携し広域的な取り組みを行っているところですが、この度、この連携した取り組みに対しまして「第8回インフラメンテナス大賞」の中で“農林水産大臣賞”を受賞することとなりました。これもひとえに、地元水路委員の皆様や、昼夜を問わず樋門・樋管の操作やポンプを稼動していただいている管理人の皆様の献身的なご協力あってのものと理解しております。改めまして、水路管理に携わっていただいている皆様に対しまして深く感謝申し上げますとともに、今後においても引き続きのご協力をお願いいたします。
最後に、この取り組みは、農業用水や防火用水など市民の皆さんには不自由をおかけすることもあるかと思いますが、ご理解のほどよろしくお願いします。
次回の部課長ブログは学校再編推進係長です。