皆さんこんにちは。福祉課長の内田猛です。
急激な天候の変化もありましたが、ここ数日の涼しさに秋のおとずれを感じています。
今回も認知症です。
9月21日の「世界アルツハイマーデー」「認知症の日」、9月は「世界アルツハイマー月間」「認知症月間」として認知症の啓発とさまざまな取り組みが実施されていました。
認知症については、いろいろな原因で脳の働きが悪くなり、記憶力や理解力、判断力が低下して、生活に支障が出てくるという、誰でもなる可能性がある脳の病気であり、今後も増え続けていくものと考えられています。
今年も啓発活動を実施
市では今年度も図書館での認知症に関する専用図書コーナー設置や、庁舎などポスター掲示のほか、認知症施策推進員に加え、認知症を抱える方やその家族、キャラバンメイト(認知症サポーター養成講座の講師)や認知症カフェ運営スタッフの皆さんのご協力により、市内のスーパーマーケットでリーフレットを配布するなど啓発活動を行いました。
認知症に関する専用図書コーナー
駅自由通路へのポスター掲示
今回、9月19日、20日の2日間のスーパーマーケットでの啓発活動時にアンケート調査を行いましたので、ご紹介しますと、
まず、認知症に関する相談ができる場所について、約3割の方が「知っている」とありましたが、残りの7割の方が「知らない」と、大部分の方々には知られていないという結果が出ています。
また、認知症を自分自身のこととして考えることについては、「よくある」や「時々ある」という方が全体の約6割、「ほとんどない」、「全くない」という方が約4割を占めていました。
認知症になっても安心して暮らせる柳川市を目指していることに際して、ご意見として、
・最期まで地域で過ごしたい
・一人暮らしになったらと思うと不安
・認知症の専門医を増やしてほしい
・認知症になったときに、自分の意見が言えるか心配
・自分が認知症になってみないとわからない
・家族や周囲の理解が大切
・誰もが認知症になるかもしれない、他人事ではない、地域で助け合っていくことが大切
・近くの人でも顔を知らない、もっと顔の見える関係があればと
・子ども、高齢者など世代を超えた交流の場を
・集まって話せる場所がほしい
・簡単に相談できるところがほしい
などと、認知症に対する不安や相談できる人や場所の必要性など貴重なご意見をいただきました。
スーパーマーケットでの啓発活動
まず、知ることが大切
1人ひとりが認知症に対する理解を深め、認知症の人やその家族を見守り支援していくことは、たとえ認知症になっても周囲の理解、気づかいと、さらに支え合いとで、みんなが安心して暮らすことのできるまちにつながっていくことと思います。そうした機運を盛り上げ、1人でも多くサポーター(理解者、応援者)が増えることを願っています。
11月には市主催の認知症サポーター養成講座を実施する予定です。皆さんのご参加をお待ちしています。
認知症サポーターとは
認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かい目で見守る応援者のことです。
認知症を身近な問題と考え、家族や知人に認知症についての知識を伝える、認知症の人や家族の気持ちを理解しようと努めるなど、自分のできる範囲で手助けや心配りをすることで特別なことをする人ではありません。
次回の部課長ブログは市民課長です。