失った信頼を取り戻す

皆さん、こんにちは。消防長の松藤敏彦です。
消防長に就任して４年が経とうとしています。今年度60歳を迎えましたので有終の美を飾りたかったのですが…。消防職員のたび重なる逮捕により、消防のみならず、市行政に甚大な損失と被害を与えてしまいました。市民の皆さん、関係者の皆さんの信頼を著しく失墜させる結果を招いてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。
 

平成元年に大和町役場に就職し、平成１７年３月の一市二町の合併により柳川市役所職員となりました。まさか、最後の役職が消防長で終わるとは。公務員になった時は全く想像もしませんでした。
 

消防が１１９番通報を受け緊急出動するときは、住民が非常事態で助けを求めている時です。そのため、消防隊員は強い使命感を持って災害現場に臨み、そこでの活動や日々の業務、訓練によって信頼を築いてきました。ところが、不祥事よってこれまで築いてきた信頼が一瞬に崩れてしまいました。消防関係者をはじめ、これまで消防を支えていただいた方々に大変申し訳ない気持ちで一杯です。
 

今回の度重なる不祥事を受け、防止策を実施できるものから取り組んでいます。その一つとして、２月１９日に福岡県市町村職員研修所の米倉秀之所長から、「公務員倫理」について、２時間ご指導いただきました。

2月19日に開催された公務員倫理研修

不祥事の与える影響の大きさは計り知れません。失った信頼を取り戻すには多大な時間と労力が必要になります。職員に呼び掛けています。「信頼を取り戻すには日々の業務は当然のこと、私生活においても」、「一丸となって、あの時を契機に柳川市消防本部が更に良くなったと振り返られるように…」と。
 

３月１日から７日まで「全国春季火災予防運動」を実施しています。１日には市内の幼年消防クラブ（17の保育園と幼稚園）約350人の園児と先生が、どんこ舟から「火の用心」を呼びかける、市防災協会主催の「火の用心水上パレード」が実施されました。

どんこ舟に乗ってパレードをする保育園児たち

１月２日に大和町中島で発生した住宅３戸件が全半焼する火災をはじめ、市内では今年に入って２件の火災が発生しています。春になりレジャーシーズンを迎えます。バーベキューなど火を取り扱う機会も増えますので、十分ご注意ください。
 

次回の部課長ブログは学校教育課長です。