皆さん、こんにちは。消防本部予防課長の武田です。よろしくお願いします。
本市では、6月4日に「火災発生ゼロ100日」を達成しました。消防本部が昭和39年に発足して約60年が経過しましたが、火災発生ゼロ100日を達成したのは今回で2回目となります。これは、市民の皆さま一人一人の防火意識の高まりと、日頃からの積極的な火災予防への取り組みの賜物です。
これまでの火災発生ゼロの最長記録は平成26年に達成した158日です。今回は残念ながら、6月30日に車両を焼損する火災が発生し、火災発生ゼロは125日となりました。
火災発生ゼロは途切れましたが、今後も市民の皆さまと力を合わせ、より一層、火災予防啓発に努めてまいります。
火災の危険は常に身近に
火災の危険は常に身近に潜んでいます。決して油断はできません。人の営みがある限り、火災発生のリスクは常に存在します。
次の二つのグラフは全国の住宅火災の発生件数と死者数を表しています。
住宅火災の発生件数と死者数の推移 (PDF 220KB)
住宅火災の死者数における65歳以上の高齢者の割合(PDF 210KB)
現代の住宅は、以前より防火性能が向上し、オール電化の家庭も増えていますが、住宅火災は増加傾向です。同時に住宅火災による死者数も増加しています。特に避難が困難となる65歳以上の死者数の割合が増加していることは看過できない問題です。
就寝中の火災リスク
次に、住宅火災における死者発生時間帯を示すグラフを示します。
住宅火災における時間帯別の死者発生状況 (PDF 197KB)
午前0時から6時までの時間帯は、その他の時間帯と比較して1.2倍もの死者が発生しています。つまり、人が就寝中に火災が発生すると、命を落とす危険性が格段に高まります。これは当然のことながら、就寝中は火災の発生に気付きにくいという点が大きく影響しています。
住宅用火災警報器の重要性
まず、火災を発生させないことが第一ですが、早期発見もとても重要です。
そこで、繰り返しお伝えしたいのが、万が一、就寝中に火災が発生した時に、私たちに危険を知らせてくれる住宅用火災警報器の存在です。
住宅用火災警報器の設置は、消防法改正により平成18年6月1日から新築住宅、平成23年6月1日からは既存住宅を含む全ての住宅で義務化されています。これは、住宅火災による死者数を減らすための対策として、義務化されているものです。
まだ、住宅用火災警報器を設置していない方は速やかに設置をお願いします(設置場所は寝室、寝室が2階の場合は階段)。また、すでに設置されている場合でも、警報器は10年が交換の目安とされています。この機会にぜひ、住宅用火災警報器が適切に機能しているかをご確認ください。
10年ごとの住宅用火災警報器の交換を
市消防本部でも一緒に働く仲間を大募集しています。詳しくは市公式サイトか広報やながわをご覧ください。たくさんのご応募をお待ちしております。
次回の部課長ブログは人事秘書課長です。