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松くい虫被害にご注意を

2023年2月8日

柳川市内で、「松くい虫」が原因でマツが枯れているとの報告があっています。

実は、 「松くい虫」という虫がいるわけではなく、外来種の病原体「マツノザイセンチュウ」という小さな生物を、「マツノマダラカミキリ」という昆虫が運んでマツを枯らしてしまう、線虫と昆虫が共同して引き起こす「マツ材線虫病」という病気です。アカマツやクロマツなどが感染します。

松くい虫による松枯れの仕組み

 

  1. 春にマツノマダラカミキリの成虫が、線虫をつけて前年に枯れたマツから飛び出す
  2. 飛び出した成虫は、生きたマツの枝をかじる。この傷口から線虫が侵入する
  3. 侵入した線虫がマツを枯らす
  4. 枯れたマツに、カミキリの成虫が卵を産む
  5. 夏から秋にかけて被害があったマツが枯れたり弱ったりする状態が進む
  6. カミキリの幼虫は枯れたマツの中で越冬。翌年春にサナギになる
  7. 枯れたマツの中にいた線虫がサナギに集まり、カミキリの成虫に入り込む

※詳しくは、関連リンクの国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所の「松くい虫」の防除戦略をご覧ください。

松くい虫被害があったら早めの対応が必要です

もし、マツが松くい虫の被害にあっても、残念ながら元に戻すことはできません。被害にあったマツを処理しないと、さらに被害が広がってしまいます。

そのまま放置すると、翌春にマツノマダラカミキリが枯れたマツから羽化して飛び出し、周辺のマツに被害を拡大させるおそれがあります。また、枯死による枝折れや倒木などの危険があります。予防のために薬剤を注入するなどすると効果があるようです。ご自宅の庭などにあるマツが被害にあった場合は、個人での対応となりますので、造園業者等にご相談することをおすすめします。

公共施設内のマツが枯れているのを見つけたら、施設管理者へご連絡ください。

被害が広がらないためにも、皆さまのご協力をよろしくお願いします。

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