展示案内
常設展「古文書をたのしむー見方・読み方・調べ方」
柳川古文書館は、古文書を中心に15万点の史料を管理、公開していますが、一般に「古文書はむずかしい」「古文書には関心がない」と感じられている方が多いようです。
しかし一方で、当館が開催している古文書講座には毎年多くの受講申込みがあり、「古文書を読みたい」と思われている方もまたたくさんいらっしゃいます。
今回の展示は、古文書の見方、楽しみ方などを紹介することで、「むずかしい」古文書に親しみをもっていただき、その上で、郷土の歴史や文化財について、より一層の理解を深めていただくよう、企画しました。
柳川地方、そして福岡県には、たくさんの古文書があります。この展覧会を通じて、古文書に触れ、そして当館を利用下さる方が一人でも多くなることを期待しております。
併設新収史料展「富安道義関係史料」
本史料群は、令和元年10月・令和2年11月の2回に分けて、富安道義氏のご長男富士男氏から柳川古文書館に寄贈されました。
富安道義は、明治20(1887)年源次郎、静の長男として柳河町(現柳川市)に生まれました。富安家は地主であり、酒屋の商売も営んでいたといいます。道義は福岡県立中学伝習館を卒業後早稲田大学に入学しますが、好きな洋画の道に進むため中途退学し、東京美術学校に通っていました。しかし、3年生の時にそのことが親に知られて呼び戻され、画学校は続けることが出来ませんでした。
帰郷後は、特定郵便局の局長などを務めるかたわら制作を続け、おもに水彩画とパステル画を専門としました。日本水彩画展や日本パステル画会展へもたびたび出品入選するとともに、柳河パステル画会で会長をつとめるなど、大正期から昭和戦前期にかけての柳川の美術普及の中心的人物の一人でした。また、俳句・茶道・造園・能楽などの振興にも努めました。
史料群の内容は、富安道義の作品を始めとする油絵やパステル画やスケッチ帳などがありますが、その中心は明治40年から昭和35(1960)年まで書き継がれた日記で、スケッチも記されている貴重な記録です。
会期
令和3年4月8日(木曜日)~令和3年10月3日(日曜日)
*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定が変更となる場合があります。随時最新情報をご確認ください。
会場
柳川古文書館
開館時間 9時30分~16時30分
休館日 毎週月曜日(ただし、月曜祝日の場合はその翌日以降の祝日でない日)、
入館料 無料