GetAdobeReaderPDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

町家の建築

更新日 2016年04月05日

 出橋を出て久留米へと続く街道筋に沿って、町並みが形成されています。江戸時代、久留米柳川往還と呼ばれた街道に沿った矢加部の町並みは、鋸歯状に見事に家々が並んでいます。かつて肥前道と呼ばれた街道に沿う本船津町にも古くからの家々が軒を接して並んでいました。

 

 こうした間口が狭く奥行の長い敷地割は、沢山の住民が街路に沿って各々住み分ける際通常に行われる敷地割であって、その敷地の形態からしばしば「鰻の寝床」などと呼ばれてきた形です。

 

 こうした敷地に立つ家も全国殆ど良く似ていて、建築学では「町家」と呼んでいます。本船津町にある町家の敷地は、間口は約8メートルと狭いのですが、奥行は相当に長い。細長い敷地内には、前面に主屋を間口いっぱいに建て、棟続きに台所や厠を奥に配し、さらにその奥に、別棟で蔵が2棟ありました。

 

 先ず主屋は、屋根の梁間が2間、扠首構造、旧草葺、現在鉄板葺の鍵屋(曲屋)であり、周囲に桟瓦葺の下屋を付した形態をもちます。間口幅の東半分の2間部分はずっと奥まで土間を形成しており、いわゆる通り庭となっています。

 

 西半分の床部分は、通りに面して縦格子を前面にもつ半間幅下屋の板張部分が道に面し、建具の無い奥室は一段低い床のあるミセと呼ばれる部屋があります。

 

 そのミセの奥には西面の全長にわたり半間幅の押入をおき、その前に東西幅1間半南北幅3間の9帖敷、棹縁天井の部屋があります。天井は高2,487ミリメートルと低い部屋です。

 

 その奥がオザシキになります。当オザシキは、西面に奥行半間、幅が各1間の仏間と床の間を南北にならべてしつらえた、八畳敷、天井高2,630ミリメートルの和室です。

 

 オザシキの裏は半間幅の縁側を隔てて2×2間程の広さの小さな坪庭となり、この坪庭を囲むように廊下伝いに厠があります。

 

 ニワの奥には、かつて土間・桟瓦葺で別棟の台所がありました。極めて小じんまりとした、緊密な建築空間の中での日常の家庭生活が偲ばれます。

 

 この主屋は江戸時代後期頃に建てられた町家と考えられます。

 

 当家は旧態をよく留めていて、町家の代表として大変貴重なものです。

 

※この文章は、柳川市史別編『新柳川明証図会』、柳川文化資料集成第4集『柳川の社寺建築1』の山本輝雄氏(前編集委員)、松岡高弘氏(編集委員)、内山一幸氏(調査研究員)の執筆部分を編集したものです。

 

 

このページの作成担当・お問い合わせ先

生涯学習課文化財保護係 電話 0944-77-8832

お問い合わせフォーム

アクセシビリティ | 個人情報の取り扱いについて | 免責事項 | このサイトについて | リンク集 | ご意見・お問合せ | サイトマップ | 携帯サイト

ページの先頭へ

柳川市役所
柳川庁舎 〒832-8601 福岡県柳川市本町87番地1
 TEL:0944-73-8111 FAX:0944-74-1374
大和庁舎 〒839-0293 福岡県柳川市大和町鷹ノ尾120番地
 TEL:0944-76-1111FAX:0944-76-1170
三橋庁舎 〒832-8555 福岡県柳川市三橋町正行431番地
 TEL:0944-72-7111 FAX:0944-73-8405
柳川市法人番号 6000020402079

開庁時間 8時30分~17時(土日、祝日、12月29日~翌年1月3日を除く)
柳川庁舎の一部窓口業務を、第2木曜日は19時まで延長し、第4日曜日は8時30分から正午まで開庁します

窓口延長・開庁時の主な取り扱い業務
※開庁時間の各庁舎の代表電話は、柳川庁舎電話交換手が取り次ぎます
各課への直通番号 市役所への行き方
各ページの内容に関するお問合せは、ページごとに記載している問合せ先までご連絡ください。

Copyright © 2014 Yanagawa City All Rights Reserved.