「新しい生活様式」における熱中症予防対策について
熱中症とは・・・
熱中症は梅雨入り前の5月頃から起こり始め、7~8月にピークを迎えるとされています。家の中でじっとしていても室温や湿度が高いために、体から熱が逃げにくく熱中症になる場合がありますので、注意が必要です。
市民の皆さまの多くは、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続き、『汗をかいていない、運動をしていない』人が大半だと思います。身体が暑さに慣れていない上に、水分を貯める機能のある筋肉量が減り、体力が落ちて脱水になりやすい状態になっています。また、感染予防のためマスクで過ごす時間が長くなっていますが、マスクをつけて過ごしていると体内に熱がこもりやすく、マスク内は湿度が上がっているため、喉の渇きを感じにくくなっています。
これから気温が上がっていきますが、今年は、新型コロナウイルスによる外出の自粛やマスクの着用で、例年以上に熱中症のリスクが高まっています。
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、「新しい生活様式」として、一人ひとりが感染防止の3つの基本である(1)身体的距離の確保、(2)マスクの着用、(3)手洗いや、「3密(密集、密接、密閉)」を避ける等の対策を取り入れた生活様式が求められています。
熱中症により救急搬送者や医療機関を受診する人が増加した場合、新型コロナウイルス感染症の対応を行っている医療機関に負荷がかかってしまうことが考えられるため、熱中症予防を一層徹底する必要があります。
熱中症予防行動の留意点
マスクの着用について
- 夏期の気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。このため、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。
- マスクを着用する場合には、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくても、こまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、適宜、マスクをはずして休憩することも必要です。
エアコンの使用について
- 新型コロナウイルス感染症を予防するためには、冷房時でも換気扇や窓開放によって換気を行う必要があります。換気により室内温度が高くなるので、熱中症予防のためにエアコンの温度設定をこまめに調整しましょう。
涼しい場所への移動について
- 少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動することが、熱中症予防に有効です。一方で、人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合は、屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動してください。
日頃の健康管理について
- 日頃の体温測定、健康チェックは、新型コロナウイルス感染症だけでなく、熱中症を予防する上でも有効です。体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養するようにしましょう。
ちらし
- 「新型コロナウイルス感染症をふまえた熱中症予防について(表)」(177KB; PDFファイル)
- 「新型コロナウイルス感染症をふまえた熱中症予防について(裏)」(296KB; PDFファイル)
- 「令和2年度の熱中症予防行動」環境省・厚生労働省作成(191KB; PDFファイル)
- 保護者の皆様へ「2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう!」(389KB; PDFファイル)