地域おこし協力隊奮闘記とは…
地域外で生活する人の視点で、柳川の新たな魅力を掘り起こす「地域おこし協力隊員」。九州外からやってきた隊員たちの日々の活動や、柳川の魅力などをブログ形式でお届けします。

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柳川商店街にKATARO base 32が誕生!
2016年01月07日 13時31分

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みなさん、こんにちは。柳川市地域おこし協力隊の阿部です。柳川市の委託事業として、柳川商店街に新しく創業支援拠点が誕生しました。その名も「KATARO base 32」。今日はこちらをご紹介いたします。

 

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消滅可能都市の一つとしてリストアップされ、現在、年に約1%の人口が減少している柳川市。福岡市や久留米市などへのアクセスが良く、地元に大きな雇用がないため、若年層を中心に流出が進んでいます。市内でもっともにぎわっていた柳川商店街も後継者問題が顕著となり、現在はシャッターを閉める店舗が目立つようになりました。

 

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昨年、地元高校の文化部発表会をお手伝いさせていただいた際に、会場となった商店街の空き店舗を見てビックリ! 間口7mに対して奥行きが32mもある極端に細長い敷地いっぱいに建物が建てられているではないですか。「うなぎの寝床」と呼ばれる商家建築ですが、この建物は店の表から裏まで32mを貫く通り土間が貫通していて、その眺めが実に感動的なんです。一目で惚れ込んでしまったこの建物が、KATARO base 32の母体です。

 

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商店街の方々からお話をうかがうと、80年前にはすでにお茶を売る店舗として建てられていて、その後、お茶店が移転、しばらくは八百屋として使われていましたが、そのうち空き店舗となり現在に至るとのこと。商店街としても、柳川らしさを残す建物をなんとか後世に伝えたいと、オーナーさんから商店街振興組合が安く借り受けて、イベント会場兼倉庫として使っていました。

 

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一目惚れしたこの建物をリノベーションして、商店街に新しい風を吹き込みたい! こう考えた私は、建築にはまったくの素人であるにも関わらず、いろいろなところで自分の妄想を話しました。すると、面白いもので、この私の妄想を「面白い!ぜひ一緒にやりましょう!」と手を挙げる方が現れました。株式会社ハンマーマンズスタイルの甲木秀人さんです。彼は、ボランティアで店舗の工事を引き受ける活動をしていて、その一環として、私のプランに興味を示してくれました。本来ならば、倍以上は費用がかかる工事を、手弁当でコストを抑えて仕上げてくれました。

 

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また、リノベーションによるまちづくり活動について学ぶ中で「福岡DIYリノベweek」チームのみなさんと知り合うことができました。その中心である吉原勝己さんにもこの妄想をお話ししたところ、「柳川ならうってつけの人がいるじゃないですか!」と紹介してくださったのが、九州大学大学院で建築を学んでいる前田清貴さんです。前田さんには設計から施工まで、すべてを担当していただきました。また、彼の後輩の方々もボランティアで工事を助けてくれました。

 

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甲木さん、前田さん、私の3人でチームを結成して、リノベーションが始まりました。解体してみると外側からでは想像もつかなかったいろいろな事実に出会いました。コンクリートブロックを積み上げて壁を立ち上げていたり、古い壁の部分は中から覆うように3重構造になっていたり。天井をはがして梁の上に隠し部屋を発見したときは「もしや、小判が!!」と色めき立ちましたが、残念ながらまったくの空でした。笑

 

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私たちの仕掛けているリノベーションとリフォームはどう違うのか。簡単に説明すると、リフォームは「元通りに直す」のに対して、リノベーションは「新しい価値を付けて再生する」ところが違います。その象徴として大切にしたのが、この樽の使い方でした。近くの造り酒屋で長年酒造りをしてきたこの樽。裏には「昭和貳年」と記されています。これを酒樽として再生すればリフォームですが、私たちはデスクとしてリノベートしました。

 

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まさか酒樽も、私のデスクとして第2の人生(樽生?)を歩むとは予想もしなかったでしょう。こういう意外性のあるストーリーを前面に出したリノベーションが、私たちのチームの強みです。他にも、棚板が格子窓になり、柱時計を掛けていた板が看板になり、組子の欄間がテーブルへと変身しました。

 

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もともと柳川という地は、筑後地方の商業の中心地として、人や物をつないで栄えてきた歴史があります。私たちのリノベーションまちづくりも「つなぐ」ことを大切なキーワードとしています。これまでのストーリーを大切にしつつ、そこに新しいストーリーを加えて、そのものの命をつないでいく。これが「柳川リノベスタイル」だと自負しています。

 

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また、リノベーションは物の命を次の時代につなげるだけではありません。リノベーションに関わった人と人とをつなぎ、リノベーション物件に集まる人と人とをつなぎます。リノベーションという活動を通じて人と人をつなぎ、それをまちづくりにつなげていきたい。そう考えた私たちは、自分たちのチームに「KATARO」と冠しました。

 

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「KATARO=かたろう」とは、柳川のことばで「仲間に入ろう、参加しよう」という意味です。私たちの仲間になって、一緒にまちづくりをしませんか。そういう願いを込めました。ちなみに「base」は、ここが最初の拠点となってリノベーションまちづくりを展開していくことから、「32」は建物のキモである奥行き32mから名付けました。

 

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12月26日にオープンを迎えたKATARO base 32。しかし、ただ場所を作っただけでは意味がありません。大切なのは、この場がどうやって生きていくのかということ。建築の門外漢として工事では役に立てなかった私が働くのはこれからです。「なんだか樽の中に入って面白いことを仕掛けているヤツがいるぞ」と、皆さんに思っていただくのが私の仕事です。

 

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東京から柳川に来て最初に感じたのは「この街には女性のパワーが足りない!」ということ。女性が、毎日の暮らしの中で、柳川の生活を楽しめる機会が絶対的に少ない印象を受けました。女性が楽しみながら活動できる場を提供することが、柳川のまちづくりに大きなプラスとなる。そのためにこのKATARO base 32を活用していきたいと考えています。

 

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オープン初日にはマルシェを開催。かわいらしい雑貨や似顔絵などでスペースが華やかに彩られました。女性に楽しんでいただける作家を集めた「KATAROマルシェ」は、これから毎月開催していく予定です。他にも、子育ての空き時間を利用してできるクラウドワーキングに向けた講習も予定していますし、備え付けのキッチンを利用した料理教室なども随時開催するので、こうしたイベントを通じて、「ママ友コミュニティ」を作ってほしいと期待しています。1日単位で利用できるキッチン付きレンタルスペースとして、自由な発想でお使いください。ご自分の趣味の作品を展示販売したり、女子会の会場にしたり。お子様連れでも気兼ねなくゆっくりおしゃべりできます。イベントのないときは、私が美味しいコーヒーをご提供しますので、カフェとしてもご利用ください。Wi-Fi環境も整備してあります。

 

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まだまだ生まれたばかりのKATARO base 32。赤ちゃんのこの場所をどう成長させていくかは、この場に関わってくれるみなさん次第です。ぜひすくすくと育っていけるように、みなさんのご協力をよろしくお願いいたします。

 

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