みなさん、こんにちは。
令和3年4月より消防本部1部消防課長を拝命しました樽󠄀見雄一朗と申します。
令和3年中の火災・救急・救助件数(暫定)が出ましたのでお知らせします。
火災件数は16件(令和2年は22件)、救急件数は2,878件(令和2年は2,661件)、救助件数は24件(令和2年は28件)でした。
火災件数、救助件数は徐々に減っていますが、救急件数は増加の一途をたどっています。
例えば、平成10年で見ると、火災件数は30件、救急件数は1,684件、救助件数は32件でした。
少し火災のお話をさせていただきますと、全国で毎年1,500人ほどが亡くなられています。
特に多いのが一酸化炭素中毒による死亡で約4割となっています。
皆さんも記憶に新しいと思いますが、昨年末に大阪市北区のビルで発生した火災で25人の方が犠牲となり、ほとんどが一酸化炭素中毒による死亡とされています。
一酸化炭素は、不完全燃焼などの状態で発生する煙の中に含まれる有毒ガスで、濃度が濃いガスを吸ってしまうと意識もうろうとなったり、完全に意識が無くなったりします。
小中高の学校での避難訓練では、お(押さない)、は(走らない)、し(しゃべらない)、も(戻らない)の4文字で覚えるように教えています。
避難時は、ハンカチなどで口と鼻を押さえ、体勢を低くして煙を吸わないようにしましょう。
さて、少し暗い話になりましたので明るい話題をお届けしたいと思います。
柳川市消防本部では、市内の幼保育園や小学生の消防署見学を受け入れており、毎年多数の子どもたちが見学に来てくれます。
子どもたちは消防車や救急車に興味津々で乗ってみたり触ってみたりしています。
また、消防隊が着る防火服の試着や、空気呼吸器を背負ってみて「うわー!おもー!」などと言っていますが、中には「全然重たくない!」と言っている子供たちもいて、こちらもほのぼのと聞いています(ちなみに、消防隊の火災時の装備は全部で約20kgです)。
子どもたちは色々な質問を考えて来ていて、例えば、「火事を早く消すためにどんな工夫をしていますか?」「消防ホースの長さはどれくらいですか?」などと聞いてきますが、中には答えに詰まるような質問もあります。例えば、「火事を消すときにどんな気持ちで消していますか?」「救急車はなぜ白ですか?」「消防車はなぜ赤ですか?」などです。
救急車の白や、消防車の赤は「道路運送車両の保安基準」という法律で定められています。ちなみに消防車は「赤」ではなく、「朱色」と定められています。
実際のところ、救急車の「白」、消防車の「朱色」は法律で定められてはいますが、なぜ「白」で、なぜ「朱色」なのかは定かではありません(諸説あり)。
【小学生の消防署見学】
消防に興味のあるこの子どもたちの中から志の高い未来の消防士が現れればいいなと思っています。
終わりになりますが、災害の無い明るい柳川市を目指しましょう。
次回の部課長ブログは水産振興課長です。