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部課長の1分間スピーチ

「川柳」と言えば

目野康彦図書館長の写真

皆さん、こんにちは。

図書館長の目野康彦です。

 

 

1分間スピーチは、3回目となります。

1回目(一昨年)の時は「家読(うちどく)、2回目(昨年)の時は「蔵書点検」についてお話しました。今回は、「川柳」についてお話します。

「川柳」は、江戸時代中期に、江戸の町名主であった「柄井川柳(からいせんりゅう)」(1718年から1790年)という人が、その基礎を作ったといわれています。

「川柳」は、俳句と同じ時代に派生したものです。俳句と同じ5・7・5のリズムを持ちつつ、季語にとらわれず、社会や自然環境といった、私たちの身の回りのことなどを自分自身が感じたままに表現することができます。単純なようですが、詠んだ言葉からその人の気持ちが伝わるとても奥深いものです。

皆さんは、「川柳」と言えば、何を思い浮かべますか?

おそらく、「サラリーマン川柳コンクール」や「全国高校生川柳コンクール」、「お~いお茶新俳句大賞」、「いい夫婦川柳コンテスト」などではないでしょうか?

実は、柳川市にも、「ヤング川柳大会」という4半世紀以上続く大会があります。

小中高校生の皆さんが、「川柳」を創作することを通して、書物に親しみ、図書館を利用してもらうために、市立図書館が開館した平成6年度(1994年)にスタートしたものです。それから今日まで、多くの小中高校生の皆さんや学校の先生方に支えられ、一度も途絶えることなく、今年度で27回目を迎えることができました。

ここ数年は、1,600点を超える作品の応募があり、コロナ禍だった昨年度は2,600点、そして今年度はそれに次ぐ1,900点の作品が寄せられました。

作品の選句(審査)は、日本文藝家協会会員で、川柳「葦群」(あしかび)の編集長である梅崎流青(うめざきりゅうせい)先生(柳川市在住)にお願いしました。大会を重ねるごとに、作品のレベルも高くなり、梅崎先生も選句にとても苦慮されておられました。今回の大会では、18点の作品の入賞が決まりました。入賞作品一覧は、こちらです。

第二十七回ヤング川柳大会入賞者作品(.pdfファイル)

ヤング川柳大会の作品集の写真

【ヤング川柳大会の作品集】

去る12月12日(日)に表彰式を行いました。

式典では、沖教育長が受賞者一人一人に、賞状と手作りの入賞作品集を贈りました。梅崎先生からは、入賞作品の選評(多くの作品の中から良いものを選んで、それに批評を加えること)をいただきました。また、「27年続くのは全国でも例を見ません。この素晴らしい企画に選者として参加していることに川柳を勉強している一人として強い喜びを感じている」とのお言葉もいただき、私を含め職員一同、やってきて良かったという安堵と、これを途絶えてはいけないという重責を感じました。

小中高校生の皆さんに、これからも心豊かな感性で、川柳を詠む楽しさや面白さを持ち続けてもらい、今後もこの大会を続けていきたいと考えています。

ヤング川柳大会で表彰を受ける男子生徒の写真 ヤング川柳大会の入賞者たちの集合写真

【ヤング川柳大会表彰式】  

 

 

令和3年も残りわずかとなりました。

今年1年、コロナ禍にもかかわらず、多くの方にご来館いただき、ありがとうございました。

三橋図書館以外の館は、12月27日(月)から令和4年1月4日(火)まで年末年始の休館となります。また、三橋図書館の休館は、12月28日(火)から1月4日(火)までです。

1月5日(水)には、職員一同、新たな気持ちで、皆さまのご来館をお待ちしています。

健康に注意され、大切な人と年末年始をお過ごしください。

 

 

 

次回の部課長ブログは監査事務局長です。 

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