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部課長の1分間スピーチ

水害に強いまちづくりを目指して

 

中村正光建設課長の写真

 

 

 

皆さん、こんにちは。建設課長の中村正光です。

コロナウイルス感染拡大に歯止めをかけるため、4回目の緊急事態宣言が9月12日まで発令されました。1日も早く収束できる事を願っております。

さて、今年度の梅雨期においては、例年発生する大雨による被害はありませんでしたが、それも束の間。8月11日から18日までの大雨はお盆なのに「梅雨末期の豪雨」のようでした。本市においては、累計降水量が870ミリとなり、約1週間で平年8月の降水量の4倍を超え、平年の年間降水量の49.5%に相当する記録的な豪雨となりました。

幸い、クリークの水を事前に落とす「先行排水」や20カ所の排水ポンプ稼働の効果により、最小限の被害で抑えることができました。これもひとえに樋管管理人、排水ポンプ場管理人の昼夜にわたる努力の賜物であります。この場をおかりして感謝申し上げます。これからは本格的な台風のシーズンがやってまいりますので、台風の備えも万全にしたいと思います。

皆様もご存知かと思いますが、災害対策基本法が改正され、令和3年5月20日から、市町村が発令する避難情報は、「避難勧告」が廃止され、より強い「避難指示」のみとなりました。「避難指示」はこれまでの「避難勧告」のタイミングで発令されます。

 

避難指示に関するチラシ

【避難勧告廃止パンフレット】

 

 

警戒レベルと基準水位の関係を記した図

【警戒レベルと基準水位の関係】

 

 

また、国土交通省が推進する川の上流から下流までの地域全体で水害を防ぐ「流域治水プロジェクト」には、本市で行っている「先行排水」の取り組みが挙げられており、今後はこの「先行排水」の取り組みを上流域に拡大し、水害の軽減に繋げたいと考えております。

このプロジェクトでは、今後気候変動により、「数十年に一度」の大雨が頻繁に降ることが予想される中、従来の河川整備によるハード対策だけでなく、河川監視カメラや水位計を活用して迅速な情報伝達を行うなどのソフト対策の推進も掲げています。

本市では、市民の皆様に適時適切な避難を促すため、福岡県に水位計の設置を要望し、新たに下田橋(花宗川)に水位計を設置していただきました。

 

大雨の際、特に警戒すべきは河川の氾濫です。

国や都道府県は、河川の水位の状態を分かりやすく伝えるために、水位標を川の橋脚に設置し、危険度レベルを用いて情報を提供しております。

下の写真は沖端川新村橋の橋脚に設置されている水位標です。基準水位観測所である新村橋地点において、氾濫危険水位5.30mを超えると、危険度レベル4となり、その後も水位の上昇が見込まれ、氾濫が起こる恐れがある場合、避難指示が発令されることとなります。

 

新村橋の水位表の写真

 【新村橋水位表写真】

 

令和3年8月豪雨で増水する沖端川の写真

【令和3年8月豪雨で増水する沖端川 8月14日撮影】

 

このような各観測所の水位等の情報は、「福岡県総合防災情報」(外部リンク)の公式サイトや「国土交通省 川の防災情報」(外部リンク)の公式サイトとリンクしており、リアルタイムで確認することができます。

皆様には、災害時に適切に避難できるよう、平常時に観測地点の状況確認や防災情報取得の練習、避難の際の行動を決めておくなど、身を守るための備えをしていただければと思います。

我々の使命は、災害に強いインフラ整備を行い、柳川市民全ての方が笑顔で安心して暮らしていくための魅力あるまちづくりです。今後とも、この我々の使命を実現できるよう努めて参りますので、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

最後に、東京五輪が終了しました。コロナ禍で開催が1年延期され、これまでに経験の無い環境であっても、スポーツの魅力を存分に伝えてくれたと思います。競技を終え、インタビューに応じる選手は皆、「これまで支えてくれた人たちに感謝します。」と語っていますし、出場できたことへの率直な思いが感じられ、感動を与えて頂きました。

 

 

次回の部課長ブログは消防本部総務課長です。

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