背景色
文字サイズ

ふりがなをつける

HOME部課長の1分間スピーチご存じでしょうか?7月は「福岡県同和問題啓発強調月間」

ここから本文です。

部課長の1分間スピーチ

ご存じでしょうか?7月は「福岡県同和問題啓発強調月間」

堤富大人権・同和対策室長の写真

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。

人権・同和対策室長の堤 富大です。

 

 

7月は福岡県同和問題啓発強調月間となっていますが、ご存知でしょうか。

例年、7月には「柳川市人権・同和教育夏期講座」を開催し、多くの方々と一緒に部落差別問題について勉強をしています。

今年は、昨年の12月に開館した柳川市民文化会館を啓発の拠点として、多くの市民の皆様と部落差別問題の解決に向けた講演会を開催したいと考えていましたが、昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症拡大のため中止としました。

部落問題とは、たまたまそこに生まれ育ち、それだけの理由で差別の対象となった部落差別によって、人間として当然保証されるべき基本的人権を奪われてきた社会問題です。

部落差別の問題は、私たちが差別をしている問題であり、正しい知識を持たないまま、封建時代からの身分制度、迷信や言い伝えなどにより私たちが差別をしてきた問題です。

私たちの祖先は、血が出ることを穢(けが)れていると考えていました。これが部落差別の根本にあったのです。今では考えられないことです。

また、人や動物の死に対しても、穢(けが)れていると考えていました。分かりやすい例として、少し前まで、葬儀に参列された人には「お清めの塩」が配られ、家に入る前に体にその塩を振りかけてから入っていました。

このように日本人は、迷信や言い伝えなど非科学的な事に対して、それがあたかも正しいことであるという間違えた認識を持っています。

その中でも、六曜などはその迷信の最たるもので、最近のカレンダーからは六曜の表記がなくなってきています。そもそも、六曜とは、中国の古い時代、戦に出陣するときの占いのようなもので、現代の解釈とは全く違うものでした。それを、大安とか仏滅という文字の当て字でアレンジされ伝わってきているのが、現代の六曜で、仏教的な要素は全く含まれていません。

このような身分制度や迷信、言い伝えから始まった差別が、部落差別です。科学的な要素は全くないことをしっかりと認識しなければなりません。

部落差別はもう無いと思っている人も多いと思いますが、現在でもなお部落差別が存在していることは、平成28年に「部落差別の解消の推進に関する法律」を国が施行したことが何よりの証拠です。多くの人が、差別とかしてないよと言われますが、部落差別は私たちの意識の奥底に存在している厄介な問題で、自分の身に降りかかってきたときに、その差別意識が出てきます。例えば自分の子どもや身内の結婚の話になったときに、何かと理由をつけて反対したりするのではありませんか。心からおめでとうと言えますか。

私たちは、目に見えないものに恐怖するのではなく、事実を認識し、学習し、その本質を正しく後世に伝えていかなければなりません。そのためには、間違った認識を正す行動ができる人材の育成が必要です。

一刻も早く部落差別をなくすために、一緒に行動していきましょう。

 

福岡県同和問題啓発強調月間のポスター

 

福岡県同和問題啓発強調月間ポスター

 

 

次回の部課長ブログは議会事務局長です。

 

カテゴリー

ページトップへ