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部課長の1分間スピーチ

蔵書点検ってなんでしょう

目野市立図書館長の写真

皆さん、こんにちは。

市立図書館長の目野と申します。

医療従事者の皆さんは、新型コロナウイルス感染症が全国に広がっている中、市民の健康と命を守るために、医療現場で昼夜を問わず、ご尽力いただいておりますことに、心より感謝申し上げます。

また、市民の皆さんには、日頃より館内での感染予防にご理解とご協力をくださり誠にありがとうございます。

さて、市立図書館では、毎年2月下旬から3月上旬にかけて、全館休館の上、「蔵書点検」を実施しています。昨年もこの点検が無事終了し、開館に向けて準備を進めていたところ、新型コロナウイルス感染症が全国に広がり始めたため、引き続き臨時休館しました。また、臨時休館中は、各館の正面入口付近に特設のカウンターを開設して、貸出資料の返却や予約本の貸出サービスを実施しました。

5月14日(木)に福岡県に対する緊急事態宣言が解除されたため、手指の消毒や館内換気など感染再拡大防止策を講じ、一部サービスを限定のうえ、19日(火)から開館しました。

それから約9か月が経過しましたが、例年に比べ、来館者が50%、本などの貸出冊数が20%減少し、新型コロナウイルス前の状態にはなかなか戻らない状況です。それでも、図書館に足を運んでくださる方に、少しでも気持ちよく利用していただけるように、図書館職員一同、笑顔で皆さんのご来館をお待ちしています。

ここで、先ほど「蔵書点検」という言葉が出てきましたが、今回はこの「蔵書点検」についてご紹介いたします。

「あんなに長い間休館して何をしてるのか?」といぶかしく思っておられる方も多いかもしれません。

「蔵書点検」とは、お店でいうと「棚卸」のことで、皆さまに図書館を快適に利用してもらうために、年に1度、当館が所蔵している約50万点の資料(本・雑誌・CD・DVD)が正しい場所にあるか、なくなっていないかを職員全員で総点検します。

当館の利用案内の休館日に、「特別資料整理期間」と表記していますが、これが「蔵書点検」の期間にあたります。

それでは、具体的にはどんな作業を行っているのでしょうか。

1.職員が、ハンディターミナルという携帯用の機器で、資料に貼ってあるバーコードを1点1点読み込んでいきます。結構、体力と根気のいる作業です。

ハンディターミナルで作業をする様子ハンディターミナルの写真

ハンディターミナルを使った読み込み作業

2.ハンディターミナルで読み込んだデータを、図書館システム内の所蔵データと突き合わせて、なくなった資料がないか、間違った場所に並べられた資料がないかを確認します。

3.あるべき場所にない資料は、リストが打ち出され、調査作業を行います。棚の後ろに入り込んだり、細い本が他の本に挟まっていたりする場合があります。一度所在が分からなくなると、多くの資料の中から1点の資料を探し出すのは大変な作業となりますが、万が一、その資料を必要としている方がいても提供することができません。なので、この機会に、間違った棚に戻された資料がないかを、いつもより念入りに整理します。

4.最終的に、資料や棚の汚れを再確認しながら、館内全体の配列規制を行います。併せて、この機会を利用して、普段なかなかできない棚の移動や設備の点検・修理なども行っています。

いかがでしたか?

今年は、2月26日(金)から3月7日(日)まで、この点検を実施しますので、その期間は全館休館となります。

皆さんには、大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどお願いいたしますとともに、開館の際には皆さんのご来館を心よりお待ちしております。

 

 

来週の部課長ブログは観光課長です。

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