皆さん、こんにちは。
水道課長の田中安幸です。
今回は本市水道の中核施設である「矢加部配水場」の老朽化対策と耐震化についてお話します。
本市はこの矢加部配水場のほか、六合配水場、磯鳥水源地の合計3ヵ所の配水施設があります。ここから水を市内に配水しています。また、自己水源である地下水取水施設が5か所ありますが、これら全ての監視・制御を矢加部配水場から24時間体制で有人により行っているので言うなれば市の水道事業の心臓部というところです。
この矢加部配水場は、久留米市内にある福岡県南広域水道企業団から送水された水を受水して市内へ配水することを主な目的に昭和51年に完成しました。その翌年には企業団から受水を開始して、市内へ配水しています。
構造物が数10年経過しますと老朽化が進むのと同様に、矢加部配水場も老朽化が進んでいる状況で、機能を正常に保つためには改修や修繕等が重要になってきます。
この老朽化対策の一つとして、平成26年度から平成28年度の3年間で昭和51年に建設した矢加部配水場の1号配水地と2号配水地の改修工事を実施しました。
【左】改修前の1号配水地【右】改修後の1号配水地
また、老朽化対策と併せて重要なのは地震などの災害対策です。日本は、地震が多くいつどこで大きな地震があるか分かりませんのでそれに対する備えも必要です。
矢加部配水場は昭和51年当時の耐震基準で建設しており、現在の耐震基準を満たしていないなど、耐震化は水の安定供給のため優先的に取り組む必要がありました。そのため、さまざまな検討を重ねて設計を行い、今年度から老朽化対策を含めて矢加部配水場耐震化事業として、5年間かけて実施することにしています。まず、今年度は、耐震基準を満たしていない現在の管理棟・ポンプ棟を新しくする築造工事の着工、来年度以降には場内配管の耐震管への取り替えや電気・機械設備の数年かけての移転に伴う更新など進めていく計画で、5年後の完成を目指しています。
建設後43年経過した管理棟・ポンプ棟
これからも水道の安定供給のため、老朽化対策と併せて災害に強い水道を目指していきますのでよろしくお願いします。
来週の部課長ブログは古文書館長です。