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部課長の1分間スピーチ

認知症になっても安心して暮らせるまちを目指して

内田

皆さんこんにちは。福祉課長の内田猛です。
暑さは続いていますが、田んぼの稲刈りや柿の実の彩りなど、ようやく秋を感じる今日この頃です。


先月9月は「世界アルツハイマー月間」、9月21日の「世界アルツハイマーデー」と、認知症の啓発とさまざまな取り組みが実施されました。
また、アルツハイマー病治療の新薬認可の報道もあり、さらに認知症へ注目が集まっているようです。
認知症は、いろいろな原因で脳な働きが悪くなり、記憶力や理解力、判断力が低下して、生活に支障が出てくるという、誰でもなる可能性のある脳の病気です。2025年には高齢者人口の5人に1人が認知症という推計もあり、今後も増え続けていくと考えられます。


市では認知症施策推進員を中心に「認知症になっても安心して暮らせるまちへ、あなたは何を願いますか」という企画を実施。認知症カフェの参加者などにさまざまな思いや意見を出していただきました。意見が書かれた短冊をオレンジ色の模造紙に貼り、図書館や庁舎に掲示しました。


そこには、次のような声がありました


・毎日を楽しく人々と会話して人生を送りたい
・みんなと、家族と仲良くしていきたい
・認知症になっても今までと同じように暮らしたい。いろんな人と関わりたい
・認知症になっても怒らないで、笑顔で接してほしい
・自分はならないと思わず、自分もなるかもしれない。そう思えばみんなにやさしくなれると思う。若くても明日は我が身です
・長寿社会になったことで他人ごとではない
・困っていたら手を差し伸べてもらえるような温かい地域であってほしい
・ひとり、家族で抱え込まず、気にかけあう、声かけあうように

 

認知症になる人が増え続けていく中、日常生活を送る上で、認知症になった人やその家族という当事者だけでは解決は困難です。そこで医療や介護など専門的な分野での支援のほか、周りの支援が必要となってきます。その支援を行うのが「認知症サポーター」です。

 認知症サポーターとは


認知症について正しく理解し、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る応援者のことです。「認知症サポーター養成講座」を受講した人には、支援の証となる柿色の「オレンジリング」または講座で学んだ対応の心得や具体的な対応のポイントが書かれた「カード」が配布されています。

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認知症サポーターカード

 

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オレンジリング


認知症を身近な問題と考え、家族や知人に認知症についての知識を伝える、認知症の人や家族の気持ちを理解しようと努めるなど、自分のできる範囲で手助けや心配りをすることが大切です。
市でも理解を広めるため「認知症サポーター養成講座」を進めています。市内の小学校でも子どもたちが受講しています。

 

認知症に関する法律が公布


「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が令和5年6月16日に公布されました。
急速な高齢化の進展に伴い、認知症の人が増加している状況の中で、認知症の人が尊厳や希望を持って暮らすことができるようにと定められました。
認知症になったから「なにもできない」「何もわからない」ということではありません。認知症基本法の理念には、認知症に関する理解はもちろん、当事者である認知症の人の参画、その意向を尊重し、認知症の人やその家族などへの支援により、地域において安心して日常生活を営むこととあります。
また、認知症への関心と理解を深めるため、9月を「認知症月間」、9月21日を「認知症の日」にすることも法律に規定されています。

 

まず認知症を知ることが大切


1人ひとりが認知症に対する理解を深め、認知症の人やその家族を見守り支援していくことで、みんなが安心して暮らすことのできるまちにつながっていくと思います。
そのときの備えも考えながら、1人でも多く理解者、応援者が増えることを願っています。
 

次回の部課長ブログは生活環境課長です。

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