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部課長の1分間スピーチ

風水害に備える

堤敬一郎消防本部東部出張所長の写真 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。消防本部東部出張所長の堤敬一郎です。

朝晩は冷え込みが厳しくなりました。気温の変化に十分注意し体調管理を行ってください。また、空気が乾燥し火災が発生しやすくなりますし、インフルエンザも流行します。対策をお願いします。

 

さて、今年も全国各地で災害が多く発生しました。被災された方々にお見舞い申し上げます。

2019年1月3日、午後6時10分に発生した熊本地震では柳川市も震度4の揺れを受け、消防署へ駆けつけました。幸いにも、柳川市では建物損害の被害は発生しませんでしたが、負傷者4名の人的被害が発生しました。その後も、2月には北海道胆振地震、6月には山形県沖地震が発生、人的被害や建物損壊の被害が発生しています。

九州北部地方では8月26日から28日にかけて降り続いた雨により警戒レベルで一番高いレベル5の特別大雨警報が福岡県、佐賀県、長崎県に発表されました。集中豪雨に見舞われ、福岡県、佐賀県で死者4名の人的被害と床上浸水等の住家被害が多数発生しました。この期間の柳川市は1時間最大雨量53.5ミリ、24時間雨量190.5ミリ、期間雨量304.5ミリでした。9月には台風15号により千葉県を中心に被害発生、10月には台風19号により12都県に大雨特別警報が発表され、福島県や宮城県などで100名の死者・行方不明者の人的被害、建物損壊約2万戸、浸水被害約7万戸の住家被害が発生しています。

近年、このような災害がなぜ発生するようになったのでしょうか。平成30年7月豪雨が発生、それ以降は記録的な高温。猛暑日(35℃超)日数が最大で、最高気温41.1℃を観測しました。

その背景には、地球温暖化に伴う気温の上昇と水蒸気量の増加が寄与したと考えられると異常気象分析検討会で発表されました。なぜ、気温が上昇し降水量が増えているのでしょうか。本来、地球の平均気温は‐18℃程度で、赤外線や二酸化炭素等の温室効果ガスで15℃程度になるそうです。

しかし、1750年以降の工業化により二酸化炭素濃度が46%増加し、日本の平均気温も100年あたりで1.2℃上昇しています。これと比例して、35℃の猛暑日、夜間最低気温25℃の熱帯夜は増加し、日最低気温0℃未満の冬日は減少しています。このような気温の変化は皆さんも感じられていると思います。

それでは、なぜ気温上昇すると大雨が発生するのでしょうか。昔は、「夕立が来ると涼しくなる」とよく言われていましたが、「激しく雨が降るのに涼しくならない」ことも感じられていると思います。これは気温が1℃上がると空気中に含まれる水蒸気量が上昇するためです。その結果、時間降水量50ミリ以上のゲリラ豪雨が増加しても、気温は高いままということになります。大雨の発生頻度は増加しますが、降水日数は減少していくそうです。

増水した沖端川の写真

増水した沖端川三村橋(8月28日)

 

冠水した道路の写真

冠水した道路(佃町)

風水害によって大きな被害が報道され、毎回のように「このような災害は初めてだ」と耳にします。このような事はなぜ起きるのでしょうか。自然災害による被害が発生しているのは、最近ひどくなったわけではありません。さまざまな施設が整備され、私たちは普段から災害を意識しなくても生活できるようになっています。そのために災害につながることがイメージできず、対応の遅れを招いてしまっているのかもしれません。いざという時の備えを普段から行っておき、大きな被害が予測されるときは躊躇せずに早めの行動とることが命を守るためのすべてだと思います。身を守ることが最優先です。

 

 

我家の番犬

ビーグル犬のミックスです。11歳になります。この犬は地震が来る前に吠えて知らせてくれます。犬は空気圧の変化や重力の微妙な違いに素早く気付いて地震が予知できるといわれています。猫はいなくなるそうですが犬は逃げずに吠える回数が増えるそうです。
犬の写真1犬の写真2

 

 

 

 

 

 

来週の部課長ブログは水道課長です。

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