柳川市の公式ウェブサイトを隅々までご覧いただいている皆さま、こんにちは。
このコーナーの今年のトリをつとめることになりました、生涯学習課長の袖崎朋洋です。
あわただしい年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。
さて皆さま、映画はご覧になられますか?
自分のことを言うと、子どもが小さいころは、アニメや特撮ものを見に映画館へ足を運んでいました。
でも最近は、子どもも成長したこともあり、さっぱりです。
映画館で見る映画は、迫力ある大画面と大音響が魅力なんですが、効き過ぎる冷暖房が苦手なのも、足を遠のかせている原因の一つです
そんな中、気になる情報が届きました。
柳川出身の天才詩人、北原白秋先生を主人公にした映画「この道」が、1月11日(金曜日)に公開されます。
正確に言うと、北原白秋先生と作曲家の山田耕筰先生の2人を主人公にした映画です。
今年(2018年)は童謡が生まれるきっかけとなった「赤い鳥」が創刊され100年目を迎えることから、この映画が企画されたそうです。
白秋先生役を大森南朋さんが、耕筰先生役をEXILEのAKIRAさんが演じます。
このほか、柳沢慎吾さんや松重豊さん、羽田美智子さん、貫地谷しほりさんなど、豪華なキャストが出演します。
映画の詳しい情報はオフィシャルサイト(外部リンク)をご覧いただくとして、この映画では詩聖と仰がれる白秋先生が、人間味あふれる姿で描かれているとのことです。
こちらは一般的に知られている白秋先生の肖像写真なんですが、
ポスターの上の人物が大森さんが演じる白秋先生。
拝見するに、かなり朗らかな表情をしていらっしゃいます。
映画ではどんな人物像で描かれているのでしょうか。
この映画ばかりは、必ず映画館に足を運んで鑑賞したいと考えています。
ところで、白秋先生を主人公にした映画が、もう1本あるのをご存知でしょうか。
1954年に「からたちの花」という作品が、日活から配信されています。
ちなみにこの映画は、柳川出身の芥川賞作家、長谷健の同名の小説が原作となっており、上京するまでの青年期の白秋先生が描かれています。
この映画では、60日にも及ぶロケが柳川で行われており、随所に市内の風景がスクリーンに映し出されてます。
映画が娯楽の中心だった当時、多くの人々がこの映画を見てくれたおかげで、柳川の知名度は大きく向上しました。
映画のファンがロケ地を訪れることを「聖地巡礼」と称されますが、「からたちの花」の公開後、柳川を訪れる人が急増し、映画のシーンにあるような掘割での舟遊びをしたいという要望も高まり、観光業としての「川下り」が始まったと言われています。
今でこそ柳川は、福岡県を代表する観光地になっていますが、映画「からたちの花」は、その立役者と言っても過言ではありません。
さらに2019年には、白秋先生の詩が紡ぐラブ・ストーリー映画の製作が計画されているそうです。
こちらは「からたちの花」と同様に、柳川でのロケが予定されているそうで、現在、柳川フィルムコミッションで子役を募集中。
申し込みの締め切りは12月31日です。
詳しくはこちらをご覧ください。
NPO法人柳川フィルムコミッション(外部リンク)
残念なことですが、最近、白秋先生の知名度は下降傾向です。
映画「この道」や新たに企画してある映画がきっかけになり、白秋先生に対する人気と関心が高まり、再ブレイクすればいいなと思っています。
ついでに、ちょっといやらしいですが、柳川を訪れる方も増えれば万々歳です。
それでは、平成最後のお正月を、大切な方々と心穏やかにお過ごしください。
皆さま、良いお年を。
来年の部課長ブログは水産振興課長から始まります。