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部課長の1分間スピーチ

認知症になっても安心して暮らせるまち

原忠昭保健福祉部長の写真 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。
保健福祉部長(兼)福祉事務所長の原忠昭です。
新年度になって、はや1か月半が経過しました。

年を重ね、時間を意識すればするほど、月日が経つのを早く感じるようになる気がしています。

 


さて、国では今年度4月から医療・介護・薬価報酬などの改定が始まっていますが、本市でも「第2期地域福祉計画」「第5次高齢者保健福祉計画」「障がい者福祉計画」などを策定して新たな事業を展開しています。

今回は高齢者保健福祉計画の中から、認知症のことについて紹介したいと思います。

 

 

認知症施策の推進

この計画によると、昨年11月現在での本市の認知症高齢者(生活に何らかの支障があるとされる日常生活自立度2以上)は2,387人で、65歳以上の高齢者の11.1%にあたるとされています。

しかし、介護保険未認定者などを加えると実際にはもっと多くなるのではないかと考えています。

このため、本市では「認知症サポーター養成講座」をさらに充実して、市民の皆さんへの周知を図ることにしています。

また、新たに「脳の健康教室」を開催するとともに、「認知症初期集中支援チーム」を配置し、認知症の早期診断・早期対応に向けた支援を強化していくことにしています。

そうして認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目指します。

 

 

認知症サポーター養成講座の様子オレンジリングの写真

認知症サポーター養成講座(左)と「オレンジリング」

 

なぜオレンジ色

 

講座を受講した方には、認知症サポーターとして「オレンジリング」が配布されます。

なぜオレンジ色なのかをインターネットで調べてみると、果物の柿の色をイメージしたものだそうです。

江戸時代の陶工、酒井田柿右衛門が作った赤絵陶器は柿の色からヒントを得たと言われ、ヨーロッパにも輸出され高い評価を得たように、これら認知症サポーターのカラーであるオレンジが認知症支援の象徴として日本から世界に知れ渡ってほしいという願いが込められているそうです。

オレンジは明るさや温かさを象徴している色でもあります。

 

また、依存や苦痛を和らげるといった意味合いがあり、人と人が支え合うということを表現した色でもあるそうです。

認知症の人と接するときは、相手の立場に立ってありのままを受け入れることが必要です。

そのため本人の意思でコントロールできない言動が出る症状そのものを受け入れる姿勢が重要とされています。

 

 


さて、認知症の話はここまでにして、最近私が、家の周りで発見したことを紹介します。

今月10日から始まった愛鳥週間は本日までで終わりますが、ウグイス、ヒバリ、カササギなど、それぞれ鳥の鳴き声には特徴があって自然と癒やされます。

実は2年くらい前から家の近くの河川に、ミサゴ(鶚:タカの一種で、翼が長いため一見カモメに似ている)が毎朝ほぼ決まった時間に飛来して獲物を捕らえていきます。

 

タカといっても魚類しか食べないので、ほかの鳥類などは全く警戒していないようですが、空中でホバーリングしてから一気に水面に急降下し、魚を捕えて飛び立つときの姿はまさに圧巻です。

時には大き過ぎたフナなどをつかみきれず、巣へ運ぶ途中で落としていることもあります。


さらに、4年くらい前から時おり姿を現すことはありましたが、今年は3月初めからオスのキジ(雉:「頭隠して尻隠さず」の諺はキジ)が近くの茂みに棲みついたようです。

オスのキジは夜明けとともに「ケッケーン」と、どこまでも響く大きな声で鳴いて縄張りを主張しメスを呼び始めます。

多いときには3羽のメスが集まり畑を歩きながら餌をついばんでいます。

放鳥などの取り組みの成果があるのかもしれませんが、少しずつ自然がよみがえってきていると実感しています。

紙幣の裏面に描かれる国鳥でありながら狩猟対象となっているのは残念でなりませんが、いつまでも元気に鳴いてもらえるよう、そっと見守り続けたいと思います。

 

来週の部課長ブログは建設課長です。 

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