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部課長の1分間スピーチ

天災は忘れた頃にやってくる

松永泰治建設部長の写真

 

 

 

 

 

 

皆さんこんにちは。

昨年4月に建設部長を拝命しました松永泰治です。

 

月日が経つのは早いもので、はや9か月が過ぎました。
さて、昨年の世相を漢字1字で表す「今年の漢字」が「災」に決まったのは皆さんご存じのとおりです。

このことは、大きな被害を出した西日本豪雨、北海道や大阪府北部で起きた地震、度重なる大型台風の襲来など、全国各地でさまざまな災害が起こり異常気象に悩まされることが多かった1年だったからだと思います。

 

「天災は忘れた頃にやってくる」ということわざがあります。

本市では平成24年7月に発生した九州北部豪雨において、沖端川の中山地区と矢部川の六合地区の2箇所の堤防が決壊し、市域の3分の1が冠水。

380戸の住家が床上浸水の被害を受け、昭和28年の西日本水害以来の大災害となったことは、まだ記憶に新しく、災害への備えの大切さを痛感しました。

 

 

堤防が決壊している沖端川の様子

平成24年7月14日、午前9時ごろ、沖端川左岸中山の

立花いこいの森の堤防が越水後、決壊 

 

 

堤防が決壊している矢部川の様子 

同日、午後1時20分ごろ、矢部川右岸六合の津留橋上流の堤防が決壊 

 


一方で本市には、筑後川や矢部川、花宗川、沖端川、二ツ川、塩塚川、太田川と多くの河川が流れています。

そこには、絶滅危惧種に指定される希少な動植物が数多く生息し、こうした生態系と環境が守られてきました。

また、これら河川が注ぐ有明海は、最大で6mにも及ぶ日本一の干満の差があり、有明海固有の魚介類をはじめとする豊かな自然環境が受け継がれています。

また、市内には大小の河川や掘割が網の目のように巡っており独特な水郷の景観を形成していますが、その大部分の水は矢部川水系に依存しています。

本市は矢部川水系の最下流に位置するため、古くから水不足に悩まされてきました。

昔は、昨年のような干ばつになると水争いが起こっていました。

また、水の一滴は血の一滴とも言われていたそうで、先人たちは水の確保のため、血のにじむような苦労があったそうです。

 

市内の水系概要図


このように本市では、自然豊かな景観の中での生活に欠かせない河川堤防が安全に機能するために、国や福岡県、本市で河川パトロールを随時実施しています。

また、豪雨時には、市職員および消防団で満潮前後に河川水位の状況確認も行っています。

しかしながら、地球温暖化が原因と考えられる異常気象により、国内随所で1時間に100mmを超える局所的な集中豪雨が発生しています。

市としては、今後も継続して国や福岡県に河川堤防の早期整備を強く要望し、地域住民の皆さんの安全安心の確保を図っていきたいと考えています。

 

 

 

 

来週の部課長ブログは消防本部総務課長です。 

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